第2章 反逆の少女たち
第29話 戦いの終焉と指輪の解放
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が関係無い! また吹き飛ばしてくれるわ!!」
「がはは、雑魚程よく吼えるのだ! よくもオレ様の女を虐めてくれたな! 貴様は極刑だ!」
ランスは跳びかかって斬りつけるが……、やはり 大技じゃなければラギシスをとめる事は出来ない。
「うげっ! また、体液が付いた!! ばっちぃ、えんがちょー!」
「貴様ぁぁ! どこまでも私をコケにしやがっ「隙だらけだ馬鹿が!」ぬぐ!!」
ふざけているとしか思えないランスを見ていたラギシス。その間にユーリが接近し、ラギシスの身体を吹き飛ばしたのだ。
「おいコラ! ユーリ! 貴様オレ様より目立つんじゃない」
「なら、しっかりと戦え。目立ちたいんならな!」
「おのれぇえぇ!!」
ユーリの一撃に憤怒したラギシスは広範囲にわたって触手を伸ばした。標的はランスとユーリじゃない。
「なっ!」
「貴様、オレ様の女に何をする!」
「くくく、精々守って見せろ!!」
さっきまでとは比べ物にならない程の量の触手を飛ばすラギシス。それを必至にラン達が防いでいるが、数が多すぎるのだ。その時だった。
突如、ラギシスの頭部が吹き飛んだのだ。
「皆に手出しはさせないわ!! もう1発! いけーー、チューリップっ!!」
「ぐぎゃああああ!!!」
飛び散った頭から、別の目が生えてきてラギシスは視認した。その攻撃が誰のものなのかを。
「貴様ぁぁッ!!! マリアかっ!!」
「これで総力戦よ!! 皆でアンタを殺す! マレスケも壊されたし、アンタには怨みしか残ってないんだから!! いけー チューリップ!!あなたが最強よ!!」
叫びを上げながらマリアはチューリップの砲撃を浴びせる。その一撃はラギシスの目があった部分に命中し、再び吹き飛ばした。
「マリア!? どうしてここに?? 後方で待機してる筈じゃ」
「あいつにマレスケ試作型を壊されちゃって、だったら もうこのチューリップ1号しかないでしょ? もう、すっごく心配したんだからね?」
マリアは、志津香をそっと抱きしめた。
あの暗黒の波動が迫った時、マレスケを壊された時、皆の事が何度も頭の中を過ぎっていたのだから。
「馬鹿ね……私達がそう簡単にやられるわけないでしょ」
「がははは、心配してたと言ってるが、マリアはついさっきまでのびていたんだぞ? 半べそかきながらな」
「ちょっ! もう、そんなの仕方ないじゃない! 思いっきり背中うちつけたんだからっ! ああ、思い出しただけでも痛い」
マリアは背中を思わず摩っていた。
実を言うと、ランスとシィルがここに駆けつけてくる前に気絶したマリアを見つけていたのだ。背中に打撲を負っているが、大した傷ではない。シィルの回復によってこの場に駆けつけることが出来て
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