第2章 反逆の少女たち
第29話 戦いの終焉と指輪の解放
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間にか裸になってユーリの手を引いている。
いつの間に裸に?っと思ったユーリだったが、彼女達の魔力も吸われている為、この場にいるのは当然だろう。
「……なんでオレも? 願いを言ったのは、ランスだぞ」
「ランス様は、《自分》のハーレム、41Pとは言いませんでした。だから、その願いはこの場の男性を対象に発動してますので!」
志津香とは到底思えない笑顔でニコリと笑って手を引いた。多分このまま手をとったら、めくるめくるピンクの世界へと誘われるだろう。
だけど、そんな事をさせる訳、ありません。 何故なら、それを、裸の自分自身と、その言動を見て訊いた志津香はワナワナと震えていたから。
「だだだ、駄目に決まってるでしょ!!! てゆーか、見るな!! ユーリ!!」
「ぐええっ!! き、決まってる! ろ、ロープロープ……!!」
志津香から目隠しとヘッドロックを同時に食らい……、ユーリは ギブアップ、とタップをしていた。
裸締をされてしまった以上は自分の命運は志津香にかかっていると言っても過言じゃないのだ。
……マジで冗談抜きで、抜け出せず 段々意識も遠くなっていく。
「なにーー!! ユーリ! これはオレ様の願いだぞ! 貴様にはヤらせん!! 志津香とヤる前の前哨としてその志津香はオレ様が抱く!」
「それも却下よ!!」
「ヤルと言ったらやるのだ! とーー」
「粘着地面っっ!」
「んげーっっ!!」
志津香は、ランスの突撃を巧みに躱す、と言うか粘着地面で阻止していた。肩で息をしながら。
「………はぁ、はぁ し、死ぬかと思った。これまでで一番かも」
漸く解放されたユーリは、吸えていなかった空気を、必至に肺にとり込んでいた。
「ふんっ……」
志津香はユーリを解放しつつ、自分自身の魔力を抱きしめて行為に行く事を阻止していた。
不思議と、彼女は抵抗する事はしなかった。願いを叶える為に存在していると思えるのに。
志津香の魔力は、持ち主である志津香の方に首を向けてニコリと笑うと。
「自分の気持ちに正直に……ね? じゃないと彼、取られてしまいますよ?」
誰にも聞かれない程の声の大きさでそう呟いた。志津香の魔力の為、彼女の性格はよくわかっているようなのだ。
「ッ……!! ち、ちが……」
否定しようとしたが……自分の魔力だ。自分自身にそう言っても無駄なのは判っているから。
「……再開してからまだ間もないのよ。気持ちの整理もつけれて無いのに」
「ふふふ。貴女なら、そう言うと思ってましたよ。言え、私にとっては、マスターと言うべきですか。 確かに 願いはランス様、そしてユーリ様のものですが……。マスターの意向とあらば仕方ないですね。私自身の純血も守り
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