第2章 反逆の少女たち
第27話 元凶
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う思えるよ?」
マリアが疑問を口にしていた。
彼女の事は昔から良く知っているのだ。酒もここまで飲むことは無かったが 嗜む程度に少しなら飲んだ事はあるのだ。赤くさせて、明らかに酔っている雰囲気をかもし出していても……、ここまではありえなかった。
「ん。まぁな 昔 ちょっと色々あって」
「ええっ! って事はユーリさんと志津香って……生き別れてた恋人……?」
「おお〜〜」
ミルもそれを聞いて大興奮だ。
まだまだ子供とは言えそう言う色恋沙汰には興味があるのだろう。マリアは研究熱心で皆無のようだが……。
「いやいや、会ったのは一桁の歳の頃だぞ。となれば恋人とかは早すぎるだろう? 所謂、幼馴染みたいな感じだ。……その時に色々とあってな」
ユーリはそう言うと、それ以上は何も言わなかった。
志津香を知っている皆も、複雑な事情があるのだろうと、それ以上つっこんだ話はしなかった。だから、話を変えた。今判る事を言う。
「でも 志津香……なんだか幸せそうだよ? 色々と辛い事もあったのに」
「う、うん……そうね」
「夢見心地〜! あれ? ほんとに寝てるかな?」
「……あはは、……zzz」
志津香は遂にダウン寸前のようだ。だが、まだ力を緩めてくれないが
「幸せそう……か、そうだな」
殆ど自分の頬に摺り寄せてくる志津香の頬。空いている右手で志津香の頭をゆっくりと撫でた。気持ち良いのか、ねこの様に口元を歪ませて喜んでいる。
……苦しみは自分よりある筈なのに、これだけの笑顔を見せてくれている事だけでユーリは嬉しかったのだ。
「……ゆーっ。zzz、もう……、おいて、いっちゃヤダから……zzz」
「あはは……志津香ったら、あまり色々言い過ぎると明日が大変よ? 明日になったら覚えてなさそうだけど」
「そうよね……、かなりの数の人が見てるんだから」
「ロゼや真知子さんがいないのが、せめてものs「きゃー、爆弾発言よー!! ユーリにまさかの恋人発覚!? しかも、それが志津香っ!? こりゃ酒が止まんないわね!」……」
「……いつの間にお前がここにいるんだ? ロゼ」
いつの間にか自然に輪に溶け込むように入って来ていたのが、自称シスターのロゼだった。唖然としていた面々。勿論、いるのはロゼだけではなくその後ろには真知子もおり、且つミリも着ている。
なんで?第二会場の方にいるはずなのメンバーが多数こっちに来ていたのだ。
ミリに関しては、つい数十分前に分かれた筈なのだが。
「いやー、私の中にある面白センサーがびんびんに働いてね? 最近では不発が続いていたけど、精度戻ってきたようで!」
「ロゼがそう言うらしくてな、オレも付き添いで来たんだ」
「私も同じです。ロゼさんのセンサーは頼りにな
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