暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第2章 反逆の少女たち
第25話 魔想志津香
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な。志津香は……」
「……っ!!」

 その瞬間、ユーリの表情が綻んだ。澄んだ瞳、そして 柔らかい笑み。……何より さっき感じた温もり。志津香は一瞬だけ、パニックになりかけたが。

「ふんっ!!」

 反射的に足の爪先を踏み抜いた。

「いっ!!」
「見てんじゃないわよ!」

 志津香は、踏み抜いた後視線をそらせる。そして、思いを、口にした。

「……私をずっと、ずっと、ほっといた癖に……今、更……」

 最後に呟いたその言葉、痛みに堪えるユーリには伝わっていなかった。両親に会えた事も勿論嬉しかった。涙なんか、もうずっと枯れていた筈なのに、それを忘れて流していた。

 でも……ユーリと再開出来たこともそれに負けないくらい。

 彼女は心の奥底では嬉しかったのだ。
 あの日の少年が、こんな形で再び出会えた。……出会った切欠は、複雑なものだったけれど、それでも。

 志津香は、暫くユーリの方を見ることが出来なくなってしまっていた。







〜LP0001 志津香の屋敷〜



 ランス達は、見事?ラルガとの勝負に勝ち、志津香の屋敷の鍵を取り戻すことが出来ていた。

「がはは、所詮サッキュバスとは言ってもオレ様の敵では無かった様だな!」
「でも、よかったですね? ラルガのねこが媚薬を持っていてくれて」
「む? あんなモン無くたってオレ様は勝っていたぞ! 最初に負けたのはわざとだわざと、ふふふ、わざと勝ちを譲って花を持たせてやり、そして次に完膚なきまでに叩き潰すのがオレ様っ!」
「え、そうでしたか?」
「てい!」
「ひんひん……痛いです、ランス様……」

 そう、ランスは何故か勝ち誇っているようだが、実際は初戦はあっという間にやられてしまった。

 だが、次戦で赤の媚薬と言う薬をラルガに使用する事でH対決は勝つ事が出来たのだ。

 勿論、その薬の情報はあのシィルフィードである。
 彼も、それを使っていれば或いは……だったのだが、彼は、ラルガのねこに勝てなかった為 媚薬を手に入れる事が出来なかったのはまた別の話である。

「がはは! だが、ラルガのヤツは女の喜び久々に知ったと言っておったぞ? いやぁ、良いことをするのは気持ちが良いものだな? これだから正義の味方は辞められん」
「あのひとは、特別だったのでは? 普段は滅多に……」
「うるさい!」
「ひんひん……」

 そう、ランスが言うように、今回はちょっと特別なのである。
 元々Hと言う行為が好きな女の子は別として、ランスにヤられた女は最初こそは嫌悪感をだすのだが、ラルガは男とのH達する事が出来た為ある意味では悦んでいたのだった。

「それよりも、志津香だ! ええぃ、ユーリの奴め、志津香の処女に
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