第2章 反逆の少女たち
第25話 魔想志津香
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の魔力の喪失は防げないようだが、ガードの魔法、認識阻害の魔法も使えるんだろう?」
「ご明察。確かに問題なく外すことは出来るわ。態々処女を失わなくたってね」
「……まぁ低級呪いでもあったが。低級で助かったと言う所か、呪いと言うのはかけるよりも解く方が難易度が増すからな」
「確かにね、この呪いの魔法が、私の魔力と同等以上だったら無理だったわ」
志津香はそういいながら指に填められている指輪をゆっくりと魔力を集中させながら引き抜いた。どうやら、ガードの魔法も働いているようで、志津香の身体には特別影響があるようにも見えない。
「ん……。これだったら、オレは最初に志津香と会いたかったな」
「はぁ!?」
いきなり、変な事を言い出したユーリ。志津香は思わず声を上げてしまっていた。
「ちょっと! 何を言ってるのよ」
「いや……、マリア達の事を考えたらな、って思ってな」
「あっ…… って、はぁ!! マリア達の魔力が確かに消えたし、皆指輪外してるの?? 処女を失ったの? ……まさかじゃないけど、アンタがやったんじゃないでしょうね」
志津香の足に魔力が集中しているのがわかる。
そして、威力も今までの非じゃないのもわかる。あれを受けたら足がなくなってしまうんじゃないか?と思える程の威力を秘めている。そして、志津香の背後には、恐ろしい闘気の様なモノも見えている。
「ちょっと落ち着け……、確かに、彼女達の処女喪失は事実だ。だが、相手はオレじゃない。今手を組んでいる ランスと言う同じ冒険者が全部やった。指輪の影響をバリバリ受けていた彼女達だったから、当然ながら、同意は得られていない。強姦でだ。……だが、一応、彼女達も悪さをしてたと言う事、緊急事態と言う事もふまえてやってくれ。と言うか、元々はその条件はマリアから聞いたんだぞ?」
「あ……、そう言えば」
志津香も身に覚えがある様だ。そもそも呪いについては自分が突き止めたんだ。
「呪いの影響も出てきてたから、頃合を見てって思ってたのが仇になったわ。ごめん、マリア、ミル、ラン」
彼女達を思い浮かべながら……志津香は謝っていた。
好きでもない相手に奪われるのは女としては最悪だろう。強姦は女を殺すも同義だから。
「ん。大体判った。だが、帰る前に とりあえず説教だ志津香。……そこに座れ」
「……は?」
突然出てきた単語。その意味が判らなかった様だ。聡明な頭脳を持つ志津香でも。それを見たユーリは、ため息混じりに言う。
「『は?』 じゃないだろう? 指輪の影響、悪影響が無いって事は、全部自分の意思で今回の事を起こしたって事だ。……町を沈めたのは、あのラギシスのせいにしても、町の女の子達の誘拐はやりすぎだ。……間違いなく惣造
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