第2章 反逆の少女たち
第24話 真実を掴む為に
[9/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
事にコンプリートしてやる!」
「あぅ……そ、それは宜しくお願いします。指輪から解放出来るのはその方法しか無いので」
ランは顔を赤らめつつもランスに頼んでいた。だが、伝えるべき事はそれじゃない。
「……ランス。真面目な話のようだ。ちゃんと聞いたほうがいいぞ?」
「馬鹿者。オレ様だって、いつも大真面目だ大真面目!」
「ラン。志津香の事で何か情報があるのか?」
ランスの事はとりあえず置いといて、ランに聞いていた。話に入れば、ちゃんと聞くだろう。……多分。
「あの結界が、私達の魔力でじゃなく。志津香1人で維持していた、と言う話はしってますか?」
「……ああ。マリアから聞いたよ。驚いた。あの規模の結界維持を1人でやっていたんだからな。間違いなく相当の使い手なんだろう」
「ふん。オレ様の手にかかれば。さくっと解決だ。処女もGET! コンプリート! がはは!」
「ら、ランス様……」
その情報は、マリアから聞いている。何度考えても、脅威的な魔力だと言う事は判ると言うものだ。たった一人で町一つを封印、結界の維持をするんだから。ランスは、相変わらず自信満々で志津香の処女を狙い、そしてシィルは複雑そうにしている。
「はい。間違いなく……彼女が私達魔女の中で最強です。その魔力は残りの3人を合わせても、敵うかどうか判らない程です。その彼女がこの段階で結界を解いたと言う事は。結界維持に費やしていた魔力を他に当てたと言う事なの。……彼女が何をしようとしているのか、それは私達にも判らない。ひょっとしたら、もっと恐ろしい事を……」
ランは表情を落とす。
自分もその事に関わっていたと罪悪感もまだ彼女の中で大部分を占めているんだから。
「大丈夫だ」
ユーリは笑ってランの肩を叩いた。
「志津香が何をしようとしているのかは判らないが。急ぐ必要があるのはわかった。態々すまない。自分の仕事もあるのにな」
「いえ……、私の責任ですから。すみません。志津香の事宜しくお願いします」
「おいコラ!志津香はオレ様が助けるんだぞ! 志津香の処女はオレ様のだ」
「助けるつもりなら、そんな風に言うなって」
そう言うと、三人は再び迷宮≪地獄の口≫へと入っていった。
ランスは知らないようだが、ユーリは志津香のいる層の事は聞いている。生きとし生けるものにとって、生存する事が困難なエリア。灼熱地獄。溶岩が煮え滾る第5層。
「……ユーリさん」
ランは、ユーリが見えなくなるまでずっとずっとこの場で残っていた。口に出すのは、ユーリの名前。……ユーリだけ??
女難の相はまだまだ、続くのだった。
だが、それは 彼女にとっては災難。ユーリにとって、イコールか? と言われればそうでもない。……そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ