第2章 反逆の少女たち
第24話 真実を掴む為に
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ランス達が来ていた。
「おいコラ! 遅いぞ? ユーリ!」
「私達が来たのはついさっきですよ?ランス様」
「コラ!」
「ひんひん……」
いつも通り?のやり取りをしているランスとシィル。ユーリも軽く笑った後、腕を回した。
「さぁ……とっとと捕まえるか。助けてやらないとな、志津香を」
「む! オレ様の女を呼び捨てとはどういうつもりだ!」
「いつ、お前のものになったんだよ」
「魔女達の処女はこのオレ様のもの。それは宇宙が出来た時から決まっている事だ」
「小宇宙レベルかよ!! って、アホなこと言ってないで、さっさと行くぞ……と言うより、志津香がいる層、判ってるのか?」
「がはは! 勿論!!」
ランスは腰に手を当てながら堂々と構えて……。
「知らん!!」
「だろーよ」
一言一句、違わず ご期待通りの答えが返ってきた。
「それをオレ様の為に探すのが下僕としての勤めだ!」
「久しぶりに聞いたなぁ、下僕って! 誰が下僕だコラ!」
「あ、ふ、ふたりとも、落ち着いてください……」
必至に宥めようとしているシィル。傍から見ても良いトリオなんだと、思える。シィルは、仲の良いコンビだって思っていたが……シィル自身もその輪の中に入っている事を、彼女は気づいていなかった。
彼女がいるから、ランスはいつもの2割り増しで騒がしいと言う事も。
そんな時だ。
「あ、あの……すみません」
1人の女性が迷宮前に来たのだ。
「おおっ! 美女発見! がはは、オレ様の激励にきてくれたようだな! ならば、一発……」
「って、ランじゃないか。ほら、用があるみたいだ。いきなりそれヤメロって」
きていたのは、四魔女の一角のエレノア・ランだ。彼女は、今役所で町の為に外交を担当していると聞いていたが……
「どうしたんだ? 仕事で忙しそうだと思ったが?」
「馬鹿を言うな、オレ様の為に来てくれたに決まっているではないか! がはは!」
「……襲った相手に言う言葉じゃないって思うがね」
「そ、それは……私も同じなので。そ、その……ごめんなさい。皆さん。……シィルさん」
「い、いえ……私は、気にしてませんので」
ランとシィルは何処か俯き気味に話をしていた。
指輪に操られていたランがシィルを襲っていた事を思い出しているようだ。心優しい彼女だし、何よりも、本当の性格はそんなHな事、聞いたりしただけで、顔を赤らめてしまうような性格。してしまった事を思い出しただけで、悶えてしまいそうになるのだ。
「それで、本当にどうしたんだ?」
「あ、はい。志津香の事で……気になる事があるので」
ランは、真剣な顔をして話し出した。
「がはは、心配するな! 四魔女は必ずオレ様が無
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