第2章 反逆の少女たち
第24話 真実を掴む為に
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報屋〜
ユーリは次に情報屋へと足を運んでいた。真知子の妹、今日子の事を聞く為にだ。
ランが正気に戻った以上、彼女もここに帰ってきていてもおかしくないのだから。
「あ、ユーリさん。お疲れ様です。この度は本当にありがとうございます。ランさんまで助けていただいて」
「なに、まだ後1人残っているだろう? 最後の1人が」
「はい。それでも私はユーリさんを信じてますので」
真知子はそう言うと頭を深く下げていた。
彼女にとっても、町に光りが戻り、大切な仲間が戻った事を喜んでいるのだ。表情には出辛いと本人は言っているが、もういい加減長い付き合いだから大体はわかる。
「あと、今日子さんの事だが」
「……あのコならもう、この町にはいませんよ。もうココには入られないとかって」
真知子はやや呆れた様子でそう言っていた。それを聞いたユーリも同じような表情をする。
「アイツか……」
「ええ、きっとそうでしょう。本当に馬鹿よね。男の子なんてよりどりみどりなのに。でも、ご心配しないで。きっと暫くしたらまた帰ってくるから」
「よりどりって……まぁ、真知子さん達ならそうかもな。だが、変なヤツには絡まれないようにな?」
「……それは、勿論ですよ」
真知子はやや眉が上がったが笑顔を崩さずにそう返していた。
「ユーリさんっ!!」
「うおっ!!」
突然、背中に衝撃を感じていた。そして、腕を回されてがっしりと抱きつかれているみたいだ。
「優希か?」
「はーい! リーザスの情報屋、色条優希です! ユーリさんに会いたくて来ちゃいました!」
ぱっと手を離して、くるくると優雅にまわる。
「どうやってココに。それにどうしたんだ?」
「ぶ〜、だからユーリさんに会いにって言ってるじゃない。情報屋の情報網を甘く見ちゃ駄目だよ? 冒険者を甘く見ないようにっ!」
「むぅ……確かにそれはそうだな、少し甘く見てた、って ソレとコレとは違うだろ? オレに会う為に んな危険な事するか。マジなら今後はやめろ」
ユーリは軽くチョップをした。
優希は、まだまだ若い情報屋だ。あまり無茶をするのは頂けない。以前も襲われた経験もあるのにだ。
「あうっ……、じょうだんだよ。真知子さんとの情報共有で一度会いに来たの。ユーリさんに会えたのはとても嬉しいけど、ちゃんと安全にうしバスに乗ってきたんだよ? あ……えへへ、でも 心配してくれてありがとう!」
「ん。出会いを考えたら心配にもなるからな」
「白馬の王子様! だよね!」
「そんな良いもんじゃないだろうに……」
目を輝かせている優希を軽く撫でるユーリ。真知子も微笑ましそうに見ていた。
「あ、ユーリさん。そういえば聞きたい事があるのですが」
「ん?
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