暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第2章 反逆の少女たち
第24話 真実を掴む為に
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ド、町だし。いざこざが起きるわね」
「戦闘力、交渉力、状況判断力、指揮力。どれをとってもS級クラスかと思われます。戦闘力に関してはまだまだ未知数の力を隠している可能性も。……それに、こちらの秘密も黙認してくれていますが、握られているのも事実。……贔屓と言わず、出来ればリーザスで抱え込みたいのですが」
「……理由はまだ判らないけど、リーザス以外の国にも付くつもりは無いのは信じられそうね。でも、それを踏まえてもうちの傍に置いておきたいわ。意志の強さも並じゃないし、簡単じゃないって思うけど、定期的に接触とアプローチはしておいて」
「畏まりました。リア様」
「っ……//」

 マリスは、リアの支持に頷いた跡に、まだ呆けているかなみに視線を向ける。
 受け取ってもらった事が嬉しくて仕方ないが、セリフを最後まで言えなかった事は残念で、表情が上手く作れない様子だ。

「ふふ、かなみ。まだチャンスはあるわ」
「っ!!」
「それに今は受け取ってもらえた事だけを喜んで良いと思うわよ」
「あ、はい! ……って、ち、ちがっ! わた、わたしはそんなことりゃっ……」
「舌 噛んじゃって……、可愛いわね。そうだわ。アプローチは、かなみにしてもらいましょうか。ユーリの事懐柔しちゃってくれる?そうね〜……この町にホレ薬とか無いのかしら?」
「ほ、ほれっ!!?? そ、それは、私には……」
「冗談よ。冗談。ふふふ……」

 かなみは終始慌てていた。
 ホレ薬……、確かにそれがあれば……、と考えなかったか?と言われれば首を縦にふれない。ユーリは顔の事を凄く気にしているからこそ、かなり鈍感。顔が可愛いからと、とらえられてしまっている傾向にこれまであったんだろうと思える。

「(そ、そんな、私は普通に恋をしたんだから……いつか自力で振り向いて……で、でも、効力ってどれくらい?? 少しくらいなら……、って私は何をっっ!!)」

 かなみは頭をぶんぶんと振りつつ、悶えていた。
 
「考えてるの、丸分かりですね」
「ユーリ事の諜報は無理ね。この分じゃ」

 口に出さずとも何を考えているのか丸判りな彼女であった。真の忠臣への道は長く険しい……。

 そして、リアの一言。

 ≪この町にホレ薬は≫の一言。

 これが波紋を広げる事になるのだった。


「ふ〜ん……、やっぱな」


 階段下でいた女がいた。
 こう言った話題を聞きつけるのに適した耳を持っている者。性のつく行為が大好物で 一度狙ったら最後まで!が心情の性豪。

「早いうちにお近づきになりたいヤツだね。特にかなみってコは。いつでも在庫は余しとくよ……?」

 ≪彼女≫はニヤリと笑うと、そのまま酒場を出て行ったのだった。






〜カスタムの町 情
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