第20話 暗躍する影、新たな転生
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
るじゃろ」
「そうか………」
「ありがとうございます………」
女の子は神様に頭を下げた。
「構わん。わしが好きでやっていることじゃ。………しかし零治と同じく欲がない奴じゃの」
「あの………兄はどんな願いにしたんですか?」
「ああ、零治はまだ1回しか願いを言っておらんよ」
「「えっ!?」」
「もう一人の方はチートな能力を頼んだのじゃが、零治は時間をかけても出てこなかったから保留にしたのじゃ。まぁ一回は使ったのじゃが………」
「そうなんですか………まあ兄さんらしいです」
少女から笑みがこぼれる。
男は逆に呆れているが。
「それじゃあ、デバイスを渡すぞ」
「「デバイス?」」
「説明面倒じゃの………デバイスはあっちの世界の武器みたいなものじゃ。各自好きな能力を考えておくが良い」
「戦いがあるのか!?」
「それはお前たち次第じゃ。関わらなければ戦いをせずにも済むじゃろ。ただし零治は戦いに巻き込まれているがの………」
「そんな………」
「考輔………」
二人に重苦しい雰囲気が流れる。
「まぁ、零治なら大丈夫じゃ。あ奴には頼もしい仲間も大勢居るしの」
二人ともその話を聞いて安心する。
「おっと、もう時間じゃ。すまんが早速行ってもらうぞ。まず着いたらデバイスの能力を考えておくことじゃ」
「ってデバイスは?」
「おっと、こりゃすまん忘れておったわ」
神様は男に言われ、慌てて懐から首飾りと腕輪を取り出した。
「首飾りをお主に」
首飾りを少女に渡す。
「腕輪はお主に」
腕輪を男に渡した。
「首飾りの名前はエタナド」
『よろしく頼みますマスター』
「よ、よろしく………」
「腕輪はレミエル」
『よろしくなの』
「あ、ああ、よろしく頼む」
二人はそれぞれデバイスがしゃべることに驚く。
「今度こそ大丈夫じゃな。それじゃ、頑張れ若人」
手をかかげる神様。
二人の目の前が真っ暗になった………
「まさか零治の知り合いじゃったとはの………さてあいつがどんな表情をするか楽しみじゃの」
神様は誰もいないその場で呟いた。
こうして佐藤考輔の妹、佐藤加奈と考輔の親友加藤桐谷は考輔のいるリリカルなのはの世界に転生した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ