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ランス 〜another story〜
第2章 反逆の少女たち
第23話 不明レベル値
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には」

 ミリは、ユーリの身体にすっと抱きついた。
 あの時、助けてくれなかったら 恐らく自分もあの場所で息絶えていただろう。そして、ミルもどうなっていたか判らない。魔法の指輪に操られていた、に等しい状態だったから。
 目を覚ました時、たった1人の家族で、姉妹であるミリがいなくなってしまっていたら、一体どうなっていただろう。
 ……甘えたい盛りでもある、ミルには酷な話なのだ。

 だからこそ、ユーリには感謝をしていた。勿論ランスにもだが、何よりもユーリに。

「まだ、終わってないさ。最後まで、責任は持つ。報酬を貰ってるしな」

 ユーリは、抱きしめられたミリの手の上にそっと、自身の手を乗せた。それを見たミリは 苦笑いをしてしまう。

「……ったく、こんなに抱きしめてるってのに、アンタ本当に19歳か? 女としてのプライドも傷つけられちまったよ」 
「……オレは、お前に歳を聞かれたことも、話題を出したことも無い筈だが?」
「風の噂だ」
「嘘つけ!!」
「あははは!!」

 口喧嘩?をしてる2人を見てミルは盛大に笑っていた。

「ほら、それに ランスだったら、即効でおっ勃ててるんだがな?」
「一緒にするなって。それに ランスだったら、今のミリの姿だけで反応してる」

 簡易防具をつけているユーリ。
 勿論下半身にも、装備はしているし、ちょっと抱きついたくらいじゃわからないのだが、ミリは反応が乏しいと言う事で見抜いたようだ。今のミリは露出が多い殆ど下着姿だ。ロゼといい勝負だろう。

「ん〜ユーリは童貞じゃなさそうだ」
「まぁ……な。それに、ンな事堂々と聞くことでも言う事でもないと思うが。そこはミリだし」
「そう、オレだからだ。男とスルのも女とスルのも好きなんでな」
「あたしは、ランスと〜」
「そんなのまだ覚えなくて良い」

 ユーリはそう言って苦笑いをした。
 悪影響を受けるぞ?とミリに言おうとしたユーリだったが……、既に齢9歳にして性行為をしちゃってる今は無意味だろうと止めていた。

「はぁ……、とりあえず元気そうで良かったよ。ミルも」
「ああ、ありがとな」
「良いさ。それより、商品を見せてもらえないか?」
「おっ!そうだったな!買ってくれる約束だ。ほれ、≪ホレ薬≫≪媚薬≫≪精神破壊薬≫≪精力増強剤≫! 多彩なラインナップがどれにs「帰る」って嘘だよ嘘」

 ユーリは、ミリが説明してる最中に背を向けたが、ミリが引き止めていた

「ったく…、本当に嘘なら何で現物だしてるんだよ」
「いやいや、冒険だけじゃなく、いつかは必要になるかな、と」
「今の所、予定は無い」
「そうか、そりゃ残念。だが、お前さんを好いているコがいたら、譲ろうかね? 簡易的なものもあるしな〜♪」
「はいは
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