第2章 反逆の少女たち
第23話 不明レベル値
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激しいと言う事。……仕事初めとかにランスと手を組むのは結構しんどそうだと、ユーリは強く思っていた。
「それでは…、儀式を始めますね、見当かなみさん…… うぃりす、ふじさき、しーろーど……うーら、めーた、ぱーら、ほら、ほら、らん、らん、ほろ、ほろ、ぴーはらら!」
いつも通りの呪文を唱えるウィリス。
しかし、どんな意味があるのだろうかと、思ったが口には出さなかった。なぜなら、ウィリス以外のレベル屋(厳密には今はレベル神)の呪文は、それぞれ違うのだから。
自分の力出る言葉なのだろうか、と勝手に解釈していた。
「残念ですが、経験値が足りません。かなみさんのレベルは18のままです」
「そうですか……わかりました」
かなみは少しだけ残念そうにしていたが、そこまででもなさそうだ。
そもそも、数日前にレベルが上がったのなら、無理もないと思っていたようだ。
「がはは! へっぽこではないか!」
「なんで そーなるんです!」
「なぜなら、オレ様よりも下だからだ」
「ッ!! い、いくらなんですか! ウィリスさん!!」
「ふぇっ!? え、ええっと、ランスさんは、今朝方確認した所、確か21に」
「うぅ……」
「がーーっはっはっは、やーい へっぽこー、へっぽこー!」
更なる追い討ちをかけるランスだった。
そんなにレベルの差が無いじゃないか、とも思ったが、ランスの更なる追い討ちが早く……まだするんかい!!
「因みに、奴隷であるシィルはオレ様より1つ下の20だ。がはは、10代で褒められるなど、片腹痛いわ」
「あ、はい……、畏れながらそうです」
シィルは恥ずかしそうに俯きつつそう言うが、かなみにとっては、クリティカルヒットだ。
「―――っ!!!」
「いやいや、そんなに変わらないって、あんまり虐めるなよランス。忍者は隠密が主なんだし、戦闘が比較的多いオレ達、冒険者と比べるのは酷だろ?」
「ぅ……ありがとうございます。それにすみません、お気を使わせてしまって。私が未熟なだけですから……」
認めてはいるものの、かなみは涙目であり、本当に悔しそうだ。でも、その悔しさがバネになる事をユーリは知っている。
「まだまだこれからだろう? ……頑張れ、忠臣」
「ッ……はい!」
ユーリはかなみの頭に軽く手をぽんっと叩いた。俯いていた彼女だったから、丁度良い高さに頭があったから、そうしていたのだ。
かなみも、顔を赤らめつつ、元気良く返事が出来ていた。
まだまだ、ランスに弄られているが、大丈夫そうだ。……挑発を受流す事は出来てないようだが。
「さて、ウィリス。すまないが、オレも頼めないか?」
「はい。お安い御用ですよ。ですが、ユーリさん程の冒険者がどうして専属のレベル神
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