第2章 反逆の少女たち
第23話 不明レベル値
[13/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いる忍者が優秀なんだろう。頑張ったのも本人だ」
「うぅ……ユーリさぁん……」
「はい、かなみ。ちり紙」
「ぁ……す、すみません、マリス様……」
マリスは、かなみにちり紙を渡すとかなみはそれを受け取り、涙を拭って鼻を啜った。
褒めたのがうれしいのは判るが、そこまでか?とユーリは苦笑いを続けていた。
「ふふ、かなみは ユーリさんの言うように短期間でレベルを4つも上げてくれました。かなみの頑張りがリーザスの兵にも伝わったようで、互いに高めあって、もう1人も同じだけあがり、優秀な人材となっています、本当に喜ばしい事限りとなっています」
「ぅ……うぅ〜〜」
かなみは感慨極まったかの様に目元にちり紙を当てていた。でも、何処か誇らしげにも見える。勿論、そんな話題が続いたら茶々を入れたり悪戯をしたいと思うのがランスだ。自分の話題が逸れたと見るや否や、がはは笑いを戻しかなみに詰め寄った。
「がはは! リーザスのへっぽこ忍者も少しは強く使えるようになったようだな?」
「すんっ……、一言余計ですっ! 頑張って強くなったんですから、まだまだなりますよ!」
「がははは!! 鼻を噛みながら言っても説得力に欠けると言うものだ! よーし、そこまで言うのならここで確認してやろう!」
「い、いいですよ! どんと来いです!」
ランスは笑いながら手を掲げた。
どうやら、レベル神を呼び出すようだ。ランスに専属の神がいる事は知らなかったが、間違いはなさそうだ。
「やれやれ……ランスの挑発にのるなよ。その辺りはまだまだと言う事か?」
「そうですね、お恥かしい所をお見せしました。リア様、止めましょうか?」
「いいえ、構わないわ。かなみのレベルを確認したのは5日前、もう一度確認するのも良いと思えるし、何より、ダーリンのレベルも判るかもしれないから うふふ……」
「成程……承知いたしました」
自分の夫となる人の実力が明確にわかる儀式だ。
知っておきたい情報でもある。かなみのレベルはいつでも知ることが出来るが、ランスはそうはいかないのだろう。
「ユーリさん」
「ん?」
マリスが軽く耳打ちをする。
「ユーリ様のレベルも知りたいのですが……構わないでしょうか?」
「オレのレベルを……? なんでまた」
「かなみの目標がユーリ様ですから、貴方の実力をかなみが知れば、目標を見定める事が出来れば、更に精進してくれると思いまして」
「……ああ、別に構わないよ」
「ありがとうございます」
マリスは、表向きはそう説明しているが、実は違う。
ユーリの戦いぶりはリーザスで見ているし、あれが全力だとは到底思えない。そして、信じていない訳ではないが相手はリーザスの脅威ならないと、100%言えない相手。明確に数値で表
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ