第2章 反逆の少女たち
第23話 不明レベル値
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込んでまで、準備をしてきたのだから。
志津香は立ち上がった。
そしてそのまま、特殊な転移装置の置かれている部屋へと消えていった。
〜カスタムの町 酒場〜
ユーリは、マリア達に会って話しを聞いた後、酒場へと戻っていた。
ここは宿屋兼酒場をしている場所だ。恐らくだが、ランスはここにいるだろう。他の場所に顔を出したがいなかったから。
「ま、迷宮へ行ったかもしれないが、無いな多分」
ユーリは最初からその可能性は捨てていた。
なぜなら、ランスであり シィルちゃんが戻ったとは言え、自分が戦う負担が増える。ユーリがいれば極論すれば3分の1だ。面倒くさがりのあの男が行くとはちょっと思いにくいのだ。
「あ、ユーリさん。良い所に」
「ん? オレに何か用があったのか?」
「いえ、お客さんが2階に来られてまして。ランスさんを尋ねにきた見たいだけど、ユーリさんの名前も聞こえてきたので」
「客?」
「はい。なにやらとても高貴なお方々みたいで、……ランスさんの奥様? でしょうか、何度か、ダーリンと言う声が聞こえてきたので」
「………」
ユーリは誰が来たのか、察したようだ。
いや、ランスと付き合いが長い訳じゃない。ひょっとしたら、以前にもいたのかもしれない。
「ひょっとして、その高貴な方々と言うのは、3人組で全員女性かな?」
「はい。そうですね。2人はお仕えしてる……って感じでした」
「成程……判った。ありがとう」
裏が取れた。
いや、まだ可能性は……とも思ったがさっさと上がって見た方が早いだろう。
ユーリは、そのまま2階へと上がる。
すると、扉越しに声が聞こえてきた。
『ダーリン! これを早くっ!』
『だーー、婚姻届を出すんじゃない!!オレ様は結婚なぞせんぞ!!』
『あぁ……リアさま、ご結婚おめでとうございます』
『だーかーらー、せんと言ってるだろう!!』
『あ、あうっ! ランス様、落ち着いてください……』
『はぁ……。……ユーリさん、いないし……』
随分と賑やかな声だ。
1階にいても、店の外にいても聞こえてくるであろう声量。
「いやほんと、賑やかな連中だな」
ユーリはゆっくりと扉を開けて室内へと入った。
まず初めにユーリの事に気が付いたのが、かなみだった。
そして、マリスとシィル。遅れてリアとランスだった。
「あっ! おいコラ! 貴様、何処で油を売っていたのだ!」
「……最初にいなくなったのはランスとシィルちゃんだが?」
「あぅぅ……ごめんなさい」
ランスはここぞとばかりにユーリに突っかかってきた。
どうやら、話題逸らしだろう。……嬉しくは無い
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