ACT.5 「DAY3. 予想外の告白」
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9時〜10時30分までは、芽衣・大城ペアが見回りをする事となっている。10時30分からは長門・真田ペアがシフトの当番だ。
椅子に座り、砂糖を入れたコーヒーを啜りながら会話をしている。
「めでたしなんじゃない?藤原の宣言は意外だったけど」
話題はもちろん芽衣と藤原の会話についてだ。あの後、芽衣から会話の経緯を聞いたのだが…
「藤原、話分かってるのか?」
「俺が分かった事は、長門の事が好きな人が1人増えたという事」
コーヒーを吹き出しそうになった。真田は昨日のテンションが継続している様だ。
「藤原は聞いたとして、あと一人は?」
真田の目が見開かれる。
「ま、まさか、気付いてないの?」
「は? どういう事だ? ヒントを」
「1つ、背は貴方より低いです」
「俺、178だから大体の女子がその範囲に入るぞ」
「2つ、2年生です」
「…それでも80人以上いるぞ」
「これで最後。貴方とはいつも喋っています」
「…更に分からん。誰だ?」
真田はこめかみを抑えて、唸った。
「ダメだこりゃ…」
「お前は故・いかりや長介氏か?」
時々こいつは古臭いネタを使う。そのお蔭でスマホの検索履歴のほとんどがそのネタに関するサイトで埋め尽くされている。
10分程、他の雑談をし、少し落ち着いた頃。真田の口から衝撃の言葉が出てきた。
「お前、伊吹の事、好きだろ?」
「は? 」
何処から漏れた。いや、誰にも言って無い筈だ。
真田の言った通り、芽衣の事は好きだ。小学生の時は幼馴染として良く遊んだりした記憶はある。中学3年の時に同じクラスになり、そこから気になり始めた。放っておくと、いつも危なっかしい事に巻き込まれるので、いつも一緒に居た覚えがある。高校のSDF入隊式で彼女の名前があったのには驚いた。高校に入ってからも、「守る」ポジションは変わってない。
「何赤くなってんだよ?」
「赤くなってない?」
「焦ってるなぁ…。言っとくけど、もうすでにバレてるよ」
「どうしてだ…」
真田は小さく笑った。
「日常生活の時点でバレてるよ。心配そうにくっついていればね」
「なっ…」
「図星っ!分かりやすいなぁ。好きなんでしょ?」
「うるさい? 何が悪い!」
「白状したね。それは友達として?部下として?恋人として?」
「全部だ」
もう開き直るしか無い。
「中学の頃から思ってたけど、長門って相当面白いねぇ…」
「何処がだ?」
真田は銃器の入ったトランクケースを持ってきた。
「全部。ほら、時間だ」
真田からHK416Dを受け取り、初弾を装填する。
真田もM4を取り出し、
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