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真・恋姫無双〜中華に響く熱き歌
閑話3 南陽での出会い
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と呼ばれた者たちが倒れている男を担いで城に運ぶ。
その際に
「この野郎、●●様にあんなこと言って貰えるなんて、なんて羨ましいやつだ!」
「おれですら言われたこと無いのに!」
「●●たん、ハアハア・・・」
「おい、今のやつ出てこい。」

とこんなことが聞こえてきたが、親衛隊の者は皆忠義に溢れている者たちである、というのは彼らのためにも書いておく。

それからしばらくして、男は城の一室にて目を覚ます。
体を起こし、周りを見渡すと、立派な装飾やらがこしらえられている部屋であった。
そして、自分の体を見ると、所々に布が巻かれているのを考えると、治療をされたみたいである。
(どこの誰かは知らぬが、物好きなものだ。そして、余計な世話だ。だが、礼は言わねばならない。)
男がそう思うと同時に
「おお!起きたかや。」
「あらあら、あの状態から起きるなんて、どんな体をしてるんですかあー?」

そんな声が聞こえ、男がこの部屋の入り口の方を見ると、2人の女性と子供がいた。
女性の方は短い青い髪に帽子を載せている。
子供の方は長い金色の髪に頭の後ろに黒い布の飾り物をしている。
「・・・あなた方は?」
敬語を使ったのはこの2人がどんな身分のものか知らないからだ。
もしかしたら高い身分のものかも知れない。
そう思っての敬語だった。
「む、妾を知らんのかや?七乃!こやつに妾の凄さを教えてやるのじゃ!」
「あいあいサー♪ここにおわすは名門名族で袁家の出身で、この南陽を治める袁術公路様でーす♪
この愛くるしい容姿とそれに比例するかのような拙い知性を合わせ持つ、この可愛い可愛い美羽様が我が主人でーす♪」
「うわはははは!もっと褒めるのじゃー!はははは!」
・・・この人、今、さらっと主君を貶してませんでしたか?
そう思いはしたが、口に出すことはしなかった。
だが、この人が言ったことについて聞きたいことができた。
「あなた様は、あの名門袁家の袁術様でしたか。
なら、なぜ自分のような農民風情をお助けになられたので?」
そう、口には出したがこれは純粋な疑問だ。
わざわざ自分のような者を助ける義理など無い。
なら、何故?
そう思い聞いてみた。

「うむ、それはの、妾の目の前で、妾の民が死にそうになっているのが嫌だったのじゃ!」
袁術は男に対し、そう宣言した。
(それだけの理由で、おれを助けたのか、この子供は?
なら、なぜあれほどの税をかけていた?)
男は袁術の言葉に驚くと共にこのようなことを言う者があれほどの税をかけていたのか?
そう思わずにはいられなかった。
「・・・それだけの理由で私を助けてくださったのですか。ならば、心よりお礼を申しあげます。」
男は寝台の上で頭を下げ、礼を述べる。
「うむ!ところでお主、どこ
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