第19話 数の子シスターズ、回転寿司に行く
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ディ。
「おお、ありがとな。でも今の俺はねぎとろ食べたいからお前で食べろよ」
笑顔で進めていたウェンディの顔が一気に苦笑いとなった。
「来るまでの口直しとしてどうっスか?」
「………なんでとろサーモンで口直し?もう限界も近いし、無理して食べることもないだろ」
「でも………」
「もったいないからお前らでしっかり食べろよ………」
お前らの考えてることなんてお見通しなんだよ。
「レイ、戻したら………」
「ダメだ」
「ノーヴェ」
「お前が最後に受け取ったから責任持って食べろよ」
「ひどいっス!!姉なら『ここは任せろ!!』って言ってくれる場面っス!!」
「姉と呼ばないお前が何を言うか!!」
そう言われ、何も返せなくなるウェンディ。
「………まぁ無事を祈るぞ」
こそこそやっていたのに気づいていた夜美が自業自得だと言っているように呆れて言う。
「うう……味方がいないっス………」
「だったらノーヴェ、姉のお前が半分食べてやれよ」
「な、何で私が………」
「元々はお前もやってただろうが!逃げるとフェリアに嫌われるぞ」
そう言われ押し黙るノーヴェ。
フェリアの名前を出すと簡単に従うよな、コイツ。
「わ、分かったよ。だからフェリア姉には言うなよ」
「了解」
そう言ってウェンディの方を見るノーヴェ。
「ウェンディ………」
「覚悟は決めたっス………」
「じゃあ………」
「逝くっス………」
二人は大量にわさびの入ったとろサーモンを口にいれたのだった。
「よく吐き出さないな………」
「俺なら吐き出すな………」
見事、とろサーモンを食べた二人。
二人とも今、燃え尽きている………
「さて、我はそろそろ限界かな」
「だな、俺も大トロ食えたし満足だな」
「私たちも大丈夫ですよ」
「うん、とっても美味しかった!!」
嬉しそうに言うセイン。
満足してもらえてよかったよ。
「じゃあ、帰るか」
「「えっ!?」」
「もう満足だよな」
「私たち全然食べてないんだけど………」
「もう少しいないっスかね?」
「自業自得だろうが………」
まぁみんなで満足して帰りたいし、もう少しぐらい待つか………
二人は慌てて寿司を食べるのだった………
『ドクター、ウェンディは問題なく稼働しています。少しいたずらが過ぎますが………それと黒の亡霊について分かったことがあります。どうやらあの夜から一度も行動を起こしていないみたいです。何かあるのか不明ですが、一応報告しておきます。それとこれはノーヴェが撮った回転寿司の写真です。美味しいので
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