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101番目の舶ィ語
第四話。メールとお泊まりと……
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るまで姿を見せない……とかならある程度のピンチは承知の上なんだが。
……何故だろう。
『ベッド下の男』とは関係ないのだが、何か違和感を感じずにはいられない。

「モンジー! あんたもちょっと手伝いなさいよー!」

キッチンから俺を呼ぶ音央の声が聞こえてきて。
俺はその声に返事を返し、キッチンに向かう。
だが、やっぱりもう一度背後を振り返った。

「……なんだろうな? 何かが引っかかる」

首を傾げるが、その原因は解らない。
気になりがらも俺はキッチンに向かった。




この部屋に時計が一つも無かった事に気付いたのは、この事件を解決したずっと後のことだった。







2010年6月18日。 午後3時15分。


差出人・仁藤キリカ。


タイトル・いいなー


内容・モンジ君たら、詩穂先輩の家にお泊まりなんだって?
いいなー! ずるい! 私も行きたい!
ううっ、でも今は結構大変なので我慢します。しょぼん。
お土産話いっぱい聞かせてね。
特に恋話とかだったらポイント高いよ!
あっ、一応心配だから『ベッド下の男』は調べておくね。
何か解ったらメールしまーす。
ふふっ、頑張るんだゾ☆

モンジ君のキリカより、チュッ?










時は少し遡り、午後の授業を受けていた時にそのメールに気がついた。

「……頭痛くなってきたな」

キリカから送られてきたメールを何度も読み流して思う。
送る相手間違えてませんか、キリカさん?
特濃葛根湯、この世界に売ってるかな?
頭痛とかにも効くんだよなー、アレ。
今度探しに月隠に行ってみるか。

「……ジジくさいですよ、モンジ」

「人の心を読むなよ!」

背後から聞こえてきた一之江に溜息を吐きながら返答する。

「特濃葛根湯って……高校生が飲むようなもんじゃないでしょうに」

仕方ないだろう! クスリが効きにくい体質なんだから。
ワトソンと戦った時もそうだったが、俺はクスリが効きにくい。
だから普通の医薬品じゃ効きにくいから成分を凝縮した葛根湯が効くんだ。

「なるほど。そして貴方は新たな都市伝説となるのですね」

「ん? 何の話だ」

「101番目の葛根湯物語の主人公、一文字モンジとなったのです」

「待て! 何だよ、101番目の葛根湯物語って。それとモンジ言うな!
俺の名前は一文字疾風だ、」

「一文字疾風? それはどこのモンジですか?」

「解ってて言うな!」

一之江に突っ込みながらも思う。
『ベッド下の男』のロアの事を。
かなり有名なロアである以上、強い存在な
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