第2章 反逆の少女たち
第19話 マリアの受難
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だった時に薬をくれた事もあり、そして何より仲間を弔ってくれたんだ。感謝してもしたり無い程、貰っているんだ。
「ランスとは、ヤったが…、ユーリともヤッてみたいな。女に出来る最大級のお礼がこれってオレは思ってるんでね。可愛い女の子もいいが男の子ってのもな?」
「ちょぉぉ!! 何言ってっっ!!」
「ん? ああ、そうだな。まずは、マリアとだったな」
「わーーーんっ!! 忘れかけてたのにーーーっ!!」
マリアとミリも傍から見たら、ランス達同様に、騒いでいるようだった。そして、暫くして。
ランスもどうやら、イナズマの剣もあるし、ユーリがその剣の方が強いと言ったら、あっさりと笑って引き下がっていた。ランスは、武器の目利きは出来ないみたいだから、今後もこれは使えそうなのである。
「さぁ、行こうぜ。早くミルのとこへ」
「あぁぁ……行かなきゃなんないのね……、もう、鏡が嫌いになりそう……」
マリアはげんなりしつつも立ち上がった。覚悟は……決まってないが、行かないといけないから、半ばヤケなのだろう。
「っとと、ちょっと先に行っててくれ」
ユーリは、皆で部屋を出ようとした時立ち止まった。
「どうした、さっさと行こうぜ?」
「そうだ! ミルちゃんがオレ様を待っているのだからな!」
「?? あ! 判った!! ひょっとして、あの鏡使わなくても行ける方法を思いついたの!? ユーリさん、頭良いから!?」
マリアは目をキラキラさせながらそう言うけれど……、何の根拠も無いのに頭良いと言われても、逆に馬鹿にされてるとしか思えないが、ユーリは首を左右に振った。
「期待にそえなくて悪いが、なんでそうなるんだ。違う違う。ちょっともう一言だけ、言おうと思ってな? 時間は取らせないさ。先に言っててくれ」
ユーリはそう言っていた。
マリアは、露骨に嫌な顔をするが、見られる人が1人でも減るということ、それ自体は良いことと言えるだろう。そして、ユーリの実力を知っている皆は1人にしても特に問題ないと判断し、先へと向かっていった。
「うん? なんだい? まだワシにようか?」
「ああ、……アンタの国リンガルは、滅ぼされていると言う事は知ってる。なぜか…、その点だけがあやふやだったんだ。だから、聞きたくてな。……アンタが言いかけた名前を聞いて殆ど確信はしてるが」
「……ああ、失言じゃったな、ケイブリ……まで言っちゃったし。そうさね、ワシの国をたったの2日で滅ぼしたのは《ケイブリス》ってヤツじゃよ、知ってたのか?」
その名はよく知っている。
正式な名は、《ケイブリスダーク》
今から200年前、ミイラ男の言葉からも合致するその年号で起きた事件。魔法大国ゼスに侵入した魔人であり、最も古き時代の生き残りと言
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