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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第175話 男の娘?同盟結成
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となれば、あの2人は敵なんだ。だから、線引きはしておかなければならないだろう。
「……戦いの前に、ちゃんと言っておかなきゃね。私、敗北を告げる弾丸を撃つ者だ、って、あの娘達に」
それで、仮に嫌われたって構わない。その程度の関係だっただけの事だから。その時は、寂しさもきっと感じない。
――……自分は何よりも冷たい氷の狙撃手なのだから。
〜現実世界・とある都立病院〜
病院のベッドの上で目覚めるこの感覚は、何処か懐かしさもあった。もう遠い昔の事、の様に思えるけれど、SAOから解放されたあの日の事と。まぁ、当時の様な自分の身体じゃない、様な重く辛い感覚はないけれど、目を覚ますと病院独特の薬品等の匂いを嗅覚を通して感じる。やっぱり、情報量は仮想世界よりも現実世界の方が遥かに多いなぁ、と思っていた時。
「まぁ、もうちょっと肉付きが欲しいかな? 本当に」
……声が聞こえてきた。
その声も聴覚を通してはっきりと情報として……と、考えつつ、はっとして、目を見開くのだった。
そして、病院の外に出たキリト。
自分がダイブしている間、『何かした??』 と思わずナースの安岐さんに問い詰めたが、笑顔ではぐらかされてしまった。
何度か聞くと、一応否定はしてくれたが、怪しすぎる。手荒な事をすれば、仮想世界に信号として届くし、それに彼女の目的、と言うか仕事は自分の健康管理。あの菊岡氏から依頼されているから多分……大丈夫だろうと思った。身体の隅から隅まで見られている……とは言え、年頃男子である自分にとって、どうしても異性の人に、それも美人ナースである安岐さんに視姦? されるのは、流石に、無理でキツいのだ。
と、それは一先ず忘れたキリトは、端末を取り出した。
電源を入れ、パネルに光源が出たのを確認、メイン画面にまで起動した事を確認。電話帳一覧から、竜崎隼人の名前を探す。
「あ、そうか、《リュウキ》で登録してるんだった」
同じ《ら行》だから、別に時間は取らないけれど。リュウキの名前を見つけたキリトは端末画面に撮された番号に指先でタッチ。すると、TELL……と呼び出し音が鳴り響いた。どうやら、端末の電源を切っていたり、話し中だったりはしてない様だ。
――そして数秒間、コールした後。
『キリトか。どうした?』
端末越しにリュウキの声が聞こえてくる。キリトも耳を当てて答える。
「ああ。……ちょっとリュウキに聞きたい事があってな。 今、出てこれないか? いつものカフェ辺りで」
キリトはそう言う。
いつものカフェ、と言うのはたまに一緒にバイクでツーリングした最後に寄る場所。珈琲で占めるのが恒例だ。
『……予定は無い。でも電話越しじゃ、ダメ
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