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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第175話 男の娘?同盟結成
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とも思った。
「や、それほどでも……、しかし、軽いなぁ」
「そりゃそうよ、せいぜい軽いくらいしかメリット無い武器だもん。――それはそうと、メインアームは、まぁソレで良いとしても、サブに短機関銃か拳銃くらいは持っていた方が良いと思うよ。 接近する為の牽制も必要だろうし」
「……なるほど、それはそうかもですね」
「あと、幾ら残ってる?」
キリトは、言われてメニューから金額を確認した。
そこに残っている残高。先ほどは30万クレジット以上あったはずの所持金は、15万そこそこにまで減っていた。
「15万くらい、ですね」
「うへ、光剣って無闇と高いんだなぁ。残りが150Kだと……弾や防具にかかる代金も考えると、やっぱり拳銃かな」
「あ、あの、もう お任せします」
ここは、確実に専門家、とも言っていい熟練者に見繕ってもらうのが最善、と思ったキリトは全て任せる様にした。自分自身には、剣があれば……とりあえずそれなりには戦える自信があったから。彼女もわかってくれた様で、嫌な顔一つする事無く続けた。
「BoBに出るんだから実弾銃がいいよね。……牽制目的なら、パワー系よりも精密さかなぁ……うーん」
つぶやきながら、女の子は拳銃が並んでいるケースの前をゆっくりと歩き、やがてその数多くある拳銃の内の1つを指さした。
「残金ギリギリだけど、これがいいかな。《FM・ファイブセブン》」
彼女の細い指の先には、握り部分がなめらかな丸みを帯びた、やや小型の自動拳銃が鎮座されていた。
「ファイブ……セブン?」
「口径の事。5.7mmだから、普通の9mmパラべラム弾に比べるとかなり小さいんだけど、形がライフル弾に近いから命中精度と貫通力にアドバンテージがあるの。特殊な弾だから、同じFM製短機関銃の《P90》としか共用できないけど、銃をこれしか持たないなら関係ないしね」
「は、はぁ……」
すらすらと、取扱説明書を読んでいる様な、銃シリーズ百科事典を読んでいる様な、そんな具合に、なめらかな解説が出てくるのを聞いて、改めて、キリトはこの少女に興味が湧いてきた。元々、興味は湧いていたのだけど、もう1人の少女?が現れて、ややそちらに向いていたと言う経緯があった様だ。
今は現実に帰って(逃げて?)いってこの場にいないから。
話を元に戻す。
MMORPGを問わずに、ゲームをプレイしているのだから、ゲーム内のアイテム等の詳細な知識があるのは半ば当然だと思える。勿論限度はあると思うけど、それでもだ。
例をあげるとすれば、ALO内において、アスナやレイナ、リーファ達だって、そのALO内のアイテム、剣や魔法について語らせたら5、10分では終わらない。
でも、それでも、やはり《銃》はどこか別格であるように
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