暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第175話 男の娘?同盟結成
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 このシューティングゲームも無事に終了。

 メイン・ウインドウを開き、賞金であるプール内の全額が入り、さっきまでは寂しい数値が並んでいたと言うのに、一気に十万長者と言った所だ。肩を軽く振り、そして鳴らしながらゲートから出たその瞬間だ。


『うぉぉぉぉ!!! す、げぇぇぇ!!』


 突然の絶叫とも言える歓声と共に、あれよあれよと言う間に一気に囲まれてしまった。

 確かに、ゲームクリアをすれば、それなりに注目されるかもしれない、とは思っていたが……、考えていた以上の人数だった。多分、と言うかまずあの少女が反対側にあるゲームをクリアしたから、だと言う理由もあるだろう。

 それ以前に、するタイミングを見誤った事もあった。

 ゲームをプレイする前に少し様子を見て、ある程度熱も冷めて、人がいなくなったら……と今なら冷静に考えられる。実際に起こった後と、する前ではどうしても、そう思ってしまう。

《後悔先に絶たず》とはまさにこのことである。

 そして、実際の所、注目を集めていた彼女達の視線が変わった事が最大の理由でもあった。このゲームプレイはそこまでかかるモノじゃなかったから。それ程時間をかけていなかったから。……ちょっと腕がありえない、と思うけれど。

「え、えっと……」

 想像以上のプレイヤー達で、はっきり言って通行妨害だ。悪質なブロック、とも言えるが これは意味が違ってくるから、置いといたとしても。

 だからと言って、蹴散らしたりする訳にはいかない。
 圏内だけど、SAO同様カーディナル・システムであれば、圏内戦闘も問題なく出来るだろう。だから、投げ飛ばすなり、ぶっ飛ばすなりすれば、必然的にノックバックが発生して、人の弾丸でも発射させれば、道を開ける事が出来ると思えるが……、悪名でも轟くのは好ましくないのだ。

「わ、悪いんだけど、ちょっと用事があるから……」

『そこを通してくれないか?』と穏便に済ませようとしていた時だ。
 最初は気付かなかったけれど、ある一部の装備がちょっと意味をなしてなかったので。

「お、女の子!?」
「今日は一体どーしたってんだ?? GGOにレディース・デイでも出来たってのか??」
「うおおおっ! スーパーガールが、2人もGGOに降臨した!」

 ……前方にいた数人が、そのフードの下の顔を見たのだ。

 先ほどのゲーム。50対1の戦いは、当然過激なモノだった。

 激しい動きは、フードを再びすっ飛ばしてしまっていた。マントと一体式にしているから、何処かに飛んでいった〜なんて事は無い。ゲームシステム的にもそんな事は起こらないのだが……、結果的には最悪、素顔を見られる事まで想定していない。
 色々な状況が重なりに重なってこの状況に至る。

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