第2章 反逆の少女たち
第16話 指輪の真実
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人たちとの情報と食い違っている。
「ラギシスを許せない? それは一体どう言う事だ。お前達が あの幽霊ジジイに反逆して、指輪を奪い。そして殺したのではないのか?」
「違うっ!! それには事情があるの。……でも話したら長くなるけど」
「ふむ。マリアは可愛いし、あのむさ苦しいジジイよりは、信用できるな! よし、話してみろ!」
疑問を聞くユーリと、俯くマリア。ランスはいつも通りだが やはり女の絶対的な味方とだけ言っていた。可愛い子限定だとは思うが。
「ランス、こんな所で立ち話もなんだ、一度戻らないか? 落ち着いた所で話したほうがいいだろ?」
「む? オレ様に命令をするつもりか?」
「いやいや、ただの意見だ。美少女の味方なら、こう言うかな? と思っただけなんだが?」
「むむ、確かにオレ様は全世界の美少女を抱く男。即ち美少女の味方と言う事だ……がはは! そう、その通りだ。よし、一度戻ってもう一度ヤルぞ!」
「ぅぇ!!??」
「……アホ、先に話だ話」
「先も何ももう嫌よ! すごく痛かったんだから!!」
3人の話はまとまり、一度帰ることにした。
……マリアは、よほど痛かったのか、それを思い出して思わずへたり込んでしまっていた。
「所でシィルちゃんはまだ外なのか?」
「シィルなら、部屋の外でまだ待機させてある。よし、アイツに帰り木をださせねばな。貴様は利用料金1回につき10,000GOLDだ!」
「……一般相場の100倍かよ。お断りだ。自分で持ってるし」
「チッ……」
ランスはまた集ろうとしたようで、それが失敗して舌打ちをしていた。それは当然なのである。
そして、研究室から出た時の事だ。そこで待機している筈の、彼女の姿が何処にもない事に気がついたのは。
「おい、シィル! ……む? シィル?」
ランスは第二研究室の扉を開け、その先にいる筈であるシィルの名を呼ぶが、一向に返事が返ってくる気配は無い。
「……この感じは」
ユーリは、傍の地面に手をつけた。
所々に不自然な跡が付いており、その空間自体もおかしくなっている。マリアは、直ぐに何があったか気がついた。
「大変! これ、テレポートウェーブの跡よ! 迷宮に出来る空間の裂け目で移動してくるから巻き込まれたみたいね」
「っ……てれ…ぽーと」
ユーリは一瞬脳内に、一瞬だけフラッシュバックを起こしていたが、直ぐに頭を振った。今はその事よりも、消えてしまったシィルの事が気がかりだから。
「何? と言う事は……」
「あなたの相棒さんは、どこかにワープさせられたみたい」
「な、なんだとぉぉぉぉ!!??」
まさかの事態にランスは叫びながら立ち上がった。
「強制ワープ装置だからね。突然発生したとしたら
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