第2章 反逆の少女たち
第16話 指輪の真実
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も、指を落とすのに比べたら随分とマシだろう」
「それはそうよ。女の子の身体に一生ものの傷を作るわけにはいかないでしょ? その点処女だったら、いつかは経験するもの、だし?」
「ふざけるな〜〜!! 3人はオレ様のもの。3人の処女はオレ様のものだ! よーし、そうときまれば早速鼓動開始だ! まずは、何よりあの大うそつきの糞オヤジだ!ラギシス邸に向かうぞ!」
ランスはやや慌てて扉の方へと向かう。
恐らくだが、マリア言っていた『ユーリでも構わない』宣言。ガキで童貞であれば、焦る、慌てる仕草をしてもいい筈だが、サラっと返したあの感じ。いつか、言っていた自分は経験者と言う言葉が嘘ではないと思えるのに十分だったのだ。
だから、ユーリよりも早くに行かなければならないと強く思っていた。
ユーリより早いもしくは同時にが一番なのだ。そして、扉のノブに手をかけたその時、マリアがランスのマントをひっぱった。
「お願い。私も、連れて行って」
「戦えるのか?」
「ラギシスの件なら、オレ達に任せておいていいぞ? マリアの、マリアたちの分も返してくるつもりだ。……操っていたアイツが一番の悪だ。マリアたちが責任を感じることは無いぞ」
ランスが戦えるかどうかを訊き、ユーリは、借りは代わりに返す、そう言っていた。
今のマリアは指輪を外した為、魔力を指輪に持っていかれた状態だ。そして、先ほどとまるで人が違うから、そちらに目を向けていた為、気づきにくかったが、今のマリアに魔力が殆ど感じられなくなっている事がわかったのだ。
「……違うの。確かに操られていた。でも、町をこんな風にしたのは私達。だから、私も皆を、町を救いたいの。……お願い。足手まといにはならないから」
「……」
マリアの必死な懇願。
目はとても澄んでおり、その瞳はユーリとランスを正面から捕らえていた。瞳の中に恐らく写っているのは残りの魔女たちだろう。
早く解放してあげたい。と強く願っているのだ。マリアの目を見た二人は軽く頷くと。
「行くぞ! ユーリ、マリア。オレ様の足を引っ張るなよ!」
「ああ、シィルちゃんの事も忘れるなよ。お前さんの事を1番想ってるんだから。そして操られている3人も助ける。町も助ける。……それが一番良い形だ。宜しく頼むマリア」
「うんっ! ありがとう2人とも! よろしくね!」
マリアは笑顔で2人にそう言っていたのだった。
そして、3人はラギシス邸へと向かう事にする。
マリアに関しては、元に戻ったとは言え、まだ変装する必要がある為暑いのは少々我慢しつつフードを再び羽織っていた。
そして、店主に話をつけ、酒場を出た矢先の事。
「ん? あれ、もう使い終わったの?」
店の外でいたエレナと出会っていた。どうや
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