放浪剣士
魔女の血を継ぐものU
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
だった。
まったく、魔女というものは力を持ちながら人のためにそれを使おうとはしない。
それも自分たちが危険視され迫害される理由でもあるというのに。
村の人間を助けたいとは思わないのか―――?
「あなたたちは、私達魔女を助けたいと思う?…そういうことよ」
分かってはいたが、話すだけ無駄だった。
彼女は早々に寝床へと入り眠りにつく。
まったく、本当に警戒心というものが無いようだ。
「この村へ来てから不愉快な思いをさせてばかりですが、どうか、この村のことは悪く思わないでください」
申し訳なさそうにする母親。
どうにもやりにくい。
魔女と分かっているが、どうしても話していると普通の人間と錯覚してしまう。
おかまいなく、と私も寝床へと入り瞳を閉じる。
無論、寝れるはずもない。
私の手にはしっかりと剣が握られていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ