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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十五章
坂本城にて各衆への出陣風景×五条大橋にて戦闘開始
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「金ヶ崎の退き口の件もありますからね。・・・・大丈夫。僕らに油断はありませんよ。だから兄様。ご武運を」

「それじゃ市達も行くね。お兄ちゃん、また後で!」

俺は二人を見送ったらお祓いを同時に済ませておいたが、やっと一真隊が来た様子だったので今回は沙紀が上空からの監視で桜花と結衣が地上から一真隊を率いてやって来る。なので量産型の馬を桜花と結衣に渡してからだったが、全員のお祓いはまだまだのようだった。

「主様」

「一真も気合バッチリのようじゃな」

「にしても黄昏ているようにも見えンだけどよー、まあ当然か。一真はオレ達を見送った後に最前線へと向かうからなー」

「そういう事で察してくれ」

多くの仲間達が出陣していくが、俺の仲間達は何時でも出れるように準備万端だった。背中からは皆の闘志が滾っているのか、俺の心も燃えてきたようにも思えた。ま、森親子の手綱を持ってきた俺だから言えるのか。

「と言う事で母と同様に先に行くぜ一真」

「ワシらも久々の戦は楽しみでおる。一真も武運をのう」

「ああ。桐琴に小夜叉・・・・武運をな」

振り返らずに答えた桐琴と小夜叉は、それぞれの槍を持ち悠々と馬を進めていた。その背を慕うようにと、森一家と森鶴の丸の旗がぞくぞくと城門を発して行く。兵一人ずつに念話で最後の人間として全うしてみせろと言ってから、俺達のプラン通りに進む事を祈るとしよう。

「さて。余らも出陣するかの。主様、そして・・・・」

「ああ!これより芝居の幕を下ろす!」

「そう言う事だが俺は先に行かせてもらうぜー。諸君、この茶番を終わらせるためにな!」

そう言ってから、俺は空間切断でトレミーブリッジにと行かせてもらった。桜花と結衣が一真隊を率いて行ってしまったが、残された者である双葉と結菜が行ってしまった背中を見ていたのだった。

「ああ・・・・旦那様も行ってしまわれました・・・・くすん、寂しいです・・・・」

「双葉様、そんな風に言っておられるのも今の内だけですよ」

「今の内だけ?なのですか?」

「ええ。私達は先に船へと移動してから、戦に出た良人が帰って来た時にその疲れを癒す場所を作っておくのが仕事。この坂本城のお台所とお財布をしっかりと管理するのが、本来のお役目でもあります。でもそろそろお迎えが来たようですから、先に行かせてもらいましょうか」

「そうですね。私達は戦場には立てませんけれど」

本来ならば結菜と双葉の戦場は、坂本城であり敵は浪費と怠慢である。掃除と備蓄の確認についてもこちらでやるので、坂本城からゆっくりと降り立つVTOL機だった。その中には空と愛菜が乗っていた。

今の所消滅対象は松永白百合久秀であるが、俺らの力とならないのならば新たに追加した二人が
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