標的12 新たなる敵
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「交渉決裂ですね」
「!・・・・ディアナか」
ジェラートとケルベロスはビルの屋上にいた。その後ろにいたのは長い金髪で空色の瞳をもつかわいらしくも、なんとも威圧感のある少女だった。
「あいつら、けっこうやるぜ」
「わかっております、ジェラート様と互角に戦ったのですから」
その言葉にジェラートの表情が変わった。
「ちぇっ、相変わらずお前はいてーとこついてくるよな、だがわかってるよな、あれがオレの本気じゃねえってことをよ」
ディアナはひざまずき、静かに頷く。
「あいつは他のマフィア共に持ちえない『力』を持っている」
「ええ、彼さえ仲間になってくれたらこの計画に役に立つのですが」
「さあ、戦いの火蓋は切って落とされたぜ、どうする沢田綱吉」
ツナは学校で獄寺と山本に昨日の出来事を話した。
「そうだったんスか、しかし手強いですね、フィルマーレファミリーの奴らは」
「うん、それに死ぬ気の炎や常人離れした力も気になるし」
「それでリボーンに相談したら今は相手の出方を待つしかないって、情報もないままで動くのは危険だからって」
「ねえ2人共、二人はオレのこと、その・・どう思ってる?」
突然の質問に2人は顔を見合わせた。しかし、困ることなくは笑った。
「ツナは・・・・オレの大切な親友だぜ」
「オレもっス、10代目は自分の命の恩人ですし、大切なお方です」
「ありがとう2人共」
ツナは2人の言葉がうれしくてたまらなかった。
照れ臭くて少し下を向いてしまった。
(やっぱりオレのいるべき場所はここだ、こんなにいい仲間がいるんだ、奴らの思い通りにさせない)
ツナは心の中で固く決心した。
そして遠方からそれを見ている謎の影−−−
「あれが噂のボンゴレ]世、あんなカワイイ子がマフィアの大将ねえ」
じっと校舎の中を見つめている長い青髪の女性がいた。
その横には青髪に対し、赤髪の青年が立っていた。
「子供だと思って油断しないことだ、2人がかりだったとはいえあのジェラートを退かせたのだからな」
「ったくディアナといいお前らといい、オレが負け犬みてえじゃねえか」
2人の後ろに立っていたのはジェラート。少しご機嫌ナナめだった。本気で負けたわけではないが、他の仲間はいろいろとジェラートをイジっている様子だった。
「わかってるわ、そうカリカリしないの・・・でも面白いわね、ボンゴレ]世、私の物にしてあげるわ」
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