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骨斧式・コラボ達と、幕間達の放置場所
交節・相対する狩人と魔刃・前
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 ある層の広葉樹並木が広がる、それなりの面積を持つ芝生の広場。

 本来ならば閑散としている筈の場所なのだが、今は様々な屋台だ立ち並んで多種多様な香りを漂わせ、子供から大人に男や女まで多くのプレイヤーが居り、とても賑やかだ


 行き成りここまで人が集まったのは何故か? ……その答えは、群生している木々の中でも特に大きい二本の枝に、とある横断幕が掛けられている。


 それは―――『突発的デュエルトーナメント! 出場者二十名限定! 優勝者には豪華賞品!』―――というものだった。


 豪華賞品に釣られたプレイヤー、実力を試してみたいプレイヤー、何より娯楽を求めるプレイヤー達が、続々と広場中央まで集まっていく。


「へぇ……面白そうだな! ちょっと出てみるか!」
「うんライト、折角だし出てみればいいんじゃない?」


その集団より少し外れた位置、堂々宣伝が書いてある横断幕を指差し、お互いに金髪であるとある二人の少年と少女が、楽しそうに笑いながら指差し、同時に内容へ心を踊らせていた。



 ボサボサな金髪を持つ瞳も金に輝く少年は “ライト” 、金髪のさらりとしてストレートで此方は黒真珠のような瞳を持っている少女は“ミザール”。

 ライトはソロ、ミザールは血盟騎士団に所属し、共に攻略組プレイヤーである。


 お互いそれなりに面識があり中がいいのか、普通物理的ながらそれなりに距離を取る男女間の会話も、何処となく近げだ。


「豪華賞品もいいけど、俺はミザールとまたガチでやってみたいし、やる気が高まるな」
「いいよ、私も負ける気ないからね」


 お互いにそう宣言すると受付に向かい、それぞれエントリーした。


 見ると、血盟騎士団であるミザールは勿論のこと、ライトもそれなりに有名か、周りでは出場を辞退する様な声や、逆に奮起されて参加して見ようと言う事が、次から次へと上がっている。


 と……ライトは辺りを見回し、お目当ての者が無かったのか首を横に振った。



「キリトの奴は来てない……まあ、突発的なイベントだし、仕方無いか」



 キリトとは、攻略組かつ同じソロプレイヤー仲間(と言っていいのか)であり、《黒の剣士》と言う二つ名も持っているハイレベルプレイヤーである。

 特に攻撃に対する反応スピードと、第六感とでも呼ぶべき感覚の鋭いプレイヤーで、その実力からは想像できない程中世的で、ナイーブな外見をもつ少年なのだ。


 ライトとしてはそうそう戦える機会など無いので、是非刃を交えてみたいとも思っていた様子。が、居ない物に期待するのは愚かしい事であり、諦めるしかないと再び首を振っている。


 参加者募集が終わり、主催者側のギルド―――そのメ
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