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【IS】例えばこんな生活は。
例えば箒にはこんな未来があったんだろ
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は3人までになったらしいけど。枠が3つあるとなると、今までより断然勝機が上がるって物よ!!………ついでにぃ、箒!アンタにもチャンス到来よ!!ゴエモン枠の三番目に滑り込んじゃえばぁ?」
「な………な………」

 あまりの事実に言葉が出ず、口がパクパクするばかり。
 だが、確かにそれならば、今の生殺しの状態よりも……いやいやでも、でも日本人が多妻なんてそんなはしたない……。

「何せ3人目とはいえ妻だもんね!一人目は既に結婚してるオウカで二人目はもう子供がいるジェーン!ここまでは確定だけど……」
「そうか!ゴエモンは好意こそ持たれておるが、愛にまで至っておる人物はそう多くない!そして場所的に一番近いのが既に内縁の妻と化しかけている主さまか!!」
「そう……今こそあの大泥棒に預けた初恋を実らせるときよ、箒!!」

 そう、なのだろうか。預けっぱなしの初恋を……実らせちゃっていいのか?
 理性的な部分では駄目だ認めないと言っているけれど、それでもゴエモンの事を未だに好きな胸の内はその提案に代えがたい魅力を感じていた。

「………これが、最後のチャンスかもしれないな。分かった!!」


 箒が決心をした翌日、ゴエモンは箒に呼び出されていた。


「そ、その………ゴエモン」
「何事なの、箒ちゃん?ちょっとびっくりしたよ、急に呼び出されたから」
「うん、その………うん」

 いつも以上に箒ちゃんがもじもじしている。こんな表情の箒ちゃんを見るのは凄く久しぶりだ。
 ほら、オウカの結婚式のときにね……罪悪感あったけど、振ってしまう形になったから。
 それ以降も友達として遊びに来ているけど、恋する乙女みたいな顔はもう見なくなっていた。

「まず、これ見てくれ……」
「何コレ……国際IS法改正草案?」

 読んでみる。どれどれ、ふむふむ、なるほど………オウカが補助してくれないから全く分からん!!と、前まではなっていた所だが今の俺なら読める、読めるぞ!!これはつまりアレだな!俺とおりむーと、ついでに息子(うしお)が将来的に重婚できるぜっていうアレだな!!

「読んだか?」
「あ、うん。俺とかおりむーが重婚できるって話だよね。でも俺もうオウカいるから関係な……」
「な、何を言っている!!ジェーンがいるだろジェーンが!!子供がいるのに婚姻しない気か!?」
「………はっ!?言われてみれば確かに……今まで養子で何とか家族の形を保ってたけど、この制度ならオウカを愛しつつジェーンたちともちゃんとした形になれるのか」

 危ない危ない……もう完全に家族化してるから忘れるところだったよ。やっぱ将来的にもこの辺ははっきりさせておかないとね。にしても二回目の結婚式かぁ……うう、また友達に恨まれる気がする。ジェーンってば凄い美人で
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