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黒魔術師松本沙耶香  銀怪篇
8部分:第八章
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「誓うわ」
「それでは」
「それじゃあ今日は」
 煙草を消した。まるで煙の様にすうっと宙に消えた。
「今日はまた二人で」
「さっきも言いましたが今日は主人が撮影でいないので」
「お子さんは?」
「家の者がいますので。使用人が」
「そう。じゃあ朝までいいわね」
「はい、お願いします」
「それでは」
 ゆっくりと隆美の上に覆い被さってきた。
「紫苑の夜の宴を」
 二人は肌を重ね合った。女同士だからこそ知ることのできる悦びを。二人はその夜の間ずっと味わうのであった。朝の日差しが宴の終わりを告げるまで。肌を重ね合った。


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