暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第174話 避けゲームと撃ちゲーム
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設置されている西部劇ヨロシク、ハンドガンで勝負なのだ。
 ……こっちは1人で相手は複数なのに……、とクレームが来そうだが、それはこの際おいておこう、ゲームだし。

 そして、西部劇にはそぐわないが、ボーナス武器として手榴弾(グレネード)もある。一度に多く仕留める事ができる武器なので、使い処が肝心だ。これも勿論所持数はそんなに多くないから尚更だ。


「は、はえぇ…… マジかよ? まだ遮蔽物(バリケード)手榴弾(グレネード)全部保持したままで、もう10かよ!」

 全てハンドガンだけで撃破していくその姿を見て徐々に驚きの声が響いてくる。
 グレネードで、一網打尽に、と言う事を考えるプレイヤーは多いがNPCガンマンもそれなりに高性能AIを搭載しているのだ。だからグレネードを確認したら爆発する前に物陰に隠れたり……、もされるから、数が増えても一気に倒す、なんて事は、実は出来ないのだ。

 主に使用目的として、投げて逃げる為に、と言うのがセオリーだ。


「……な、なに? アイツ、着弾予測円(バレット・サークル)どーなってるっていうの?」

 
 女の子も徐々に驚きの表情をしていた。
 最初に予測していたスコアはあっという間に突破。其れくらいなら、別に驚く様な事じゃない。だけど、ミスショットが全くなく、全てヒット。それもクリティカル・ヒットだ。
 無駄弾を一切使わないから、リロードも最小限度。効率的だった。それよりも、通常、ハンドガンの様な単発式(シングルアクション)を撃つ時は、着弾予測円(バレット・サークル)を見て攻撃をする。
 その円の中に捕らえなければ、確実に当たらないからだ。だが、構えて撃つまでの速度が速すぎるのだ。

 そして、19人目を撃ちは倒した瞬間。


『CONE ON!GOGOGO! KILL YOU!』


 あの弾避けゲーム同様、物騒なセリフを更に喚くガンマン。
 そのセリフと同時に、これまでとは比べ物にならない数になった。


「……って、ええっ!!」


 思わず声を上げてしまうキリト。
 集中していてあのプレイを見ていたのに、その集中を乱される程の量が出現。確か、増えると言う事はきいていたけれど、いきなり過ぎるのだ。徐々に上がる……、ではないからだ。撃破数が、10から15の時を考えたら、全くと言っていいレベルだ。

「……これが、あのスコアから先に突破出来ない理由よ。仮に爆弾投げても、物陰に隠れられるから、倒しきれないし、前方方向180度から一斉に撃たれるから、隠れるしかない。で、隠れてたら勿論バリケードも直ぐにスクラップにされる。ここまでノーミス、ノーアイテムでこれてるから、もしかしたら、超えられるかもだけど……、そこから先が鬼門なのよ」


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