暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第174話 避けゲームと撃ちゲーム
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た。


「……これは?」

 訊ねると、女の子は指先を動かしながら解説してくれた。

「右手にあるのが、手前からゲートに入って、《奥のNPCガンマンの銃撃を躱しながらどこまで近づけるか》 っていうゲーム。もう片方が、所謂ガンシューティングゲームね。《無数のNPCガンマンを全滅させる事が目的。倒した数をどこまで伸ばせるか》 ってゲーム。其々に最高記録が表示されてるわ。あそこと、あそこに」

 人差し指を交互に動かした。それらを確認したキリト。

 片方のガンマンに近づくゲームは柵の内側の床面に赤く発光する細いラインがあった。見た所、全体の3分の2を僅かに超えたところだろうか。そして、片方はそのステージの一番大きな建物の頂点の電光掲示板表示されている。20の数字だ。何人中なのか、それは判らないけれど。

「へぇ。……幾ら貰えるんです?」
「えっと、確かプレイ料金が其々500クレジット。あっちが10m突破で倍の1000、15mで4倍の2000クレジットの賞金かな。で、もしガンマンに触れれば、それまでプレイヤー達が注ぎ込んだお金、全額バック」
「ええっ!!」
「それで、あっちのヤツがガンマン50人いて、それをどれだけ倒せるか? ってゲーム。勿論、武器は指定されたもの固定。で、10人倒す事に倍々になるシステム。500からスタートで1000、2000、4000……、で、パーフェクトであれと同じの全額バック」
「……す、すごい金額ですね」

 キリトは思わず息を飲んだ。標示されている金額は、直ぐに目に入ったから。片方の触るゲームが30万。もう片方の倒すゲームが50万だ。

「まぁ、だって無理だもん」

 女の子は即答し、肩を竦めた。

「あのガンマンはね。8mを超えるとインチキな早撃ちになるんだ。リボルバーの癖に、ムチャクチャな高速リロードで3点バースト射撃するの。予測線が見えた時にはもう手遅れ」
「予測線……。えと、それで向こうのは?」
「あっちはね……」

 更にため息をしながら言っていた。

「触る方よりインチキよ、アレ。GMに抗議してもいいレベル」

 そう言うと更にため息を吐く。
 この感じから、挑戦したことがあるのだろうか……? 勿論、キリトは口には出さなかったけれど。

「アレはね。……10超えたら、出現量と連射がもれなくアップ。15を超えたら更に アップ。その上、180度以上の範囲から撃ってくるから、物凄く避けづらい上に当たったらそれでOUT。 敏捷値(AGI)一極型のプレイヤーが多いのに、回避しきれない程の弾幕だから、事実上パーフェクトクリアは無理ね。だから、20くらいで止めちゃうのが懸命。……ま、挑戦心を刺激するから、無理に行っちゃう連中が後を絶たない。だから、膨れに膨れて 今
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