暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第174話 避けゲームと撃ちゲーム
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 驚いた声を上げたキリトを見て、女の子はそう付け足した。
 だけど、気になってしまう、未だにあの20から上を見たこと無いからだ。パーフェクトをするのは無理だとしても、何処までいけるのか、見てみたい、と。

「……ふっ」

 プレイしている者が軽く鼻で笑った。


「ッ!?(……笑っ……た?)」

 キリトの横で、観戦していた女の子は、笑ったのを感じた。
 嘲笑、この程度何でもない、あくびが出来る、そんな感じに笑った様に見えたのだ。

 あのマントのプレイヤーは、素早くリボルバーを撃ち尽くした。右手で武器を構え、そして左手の五指を巧みに使い、撃鉄(ハンマー)を下ろす、そして右手人差し指で引き金(トリガー)を絞る。

 リボルバー早撃ち(クイックドロウ)でよく使われる技術だ。

 だが、勿論早撃ちが出来た所で、一番問題なのは、当たるかどうか、だ。早く撃てば撃つ程、システムに頼る事が出来なくなる。円を見ずに本当のランダムで撃たなければならなくなるのだ。だから、現実的に考えたら、ある程度の円を把握。そして その弾道を、パターンを見切ってから発射する。

 ……固唾を飲んで見つめている女の子も使っている技術だ。一度 弾道を見たら、次はより精密な射撃をする事が出来る。

 だが、それは単発式である自分の武器だからこそ出来る。連射して、全員に当てる事は難しい、いや 連射であれば、殆ど不可能に近い。

「うぉぉ!! す、すげぇっ! まじかよ、マジで!!? 40突破したよ!!」

 観客の内の1人が絶叫を上げた。

「っ!?」

 そこで、漸く彼女は、撃破数が表示されている電光掲示板に目をやった。
 鮮やかな銃捌き(ガン・テクニック)。あそこまで早い、早撃ち(クイック・ドロウ)は未だにお目にかかった事は無いかもしれない。そこをずっと見ていたせいか、薙ぎ払う様に倒されていく数に目は行ってなかったのだ。

 更に5人を撃ち倒し、残る敵は僅か5人。

 ここまでで、バリケードは、圧倒的な弾幕の流れ弾に当たり壊されたが、それは使ったから壊れた訳じゃない。

 完全に頼っていないのだ。弾避けのお手本の様な動きを続け、避けているのだ。あそこまでの回避技術があるのであれば、逆に視線を外してしまう物陰に退避する行動は逆に危ないとも思えてしまう。


 そして敵数が減った事により、一度に出現する数も明らかに減ったその時だ。


『FUHAHAHA!』


 何故か、その内の1人が高笑いを上げた。

 そして、その次の瞬間、残5人のガンマンの眼が光ったのだ。


『BOOOOM!』

 叫び声を上げた瞬間、5人の手にいつの間にか、爆弾が握られていた。無造作に安全ピンを引き抜き、こちら
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