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ラバラバ
第一章
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「うん、ああした服でないとね」
「辛いよ」
 気候の関係でだ。
「やっぱりね」
「そうだね、ただ女の人はね」
「うん、ツーピースの服だね」
「あれはプレタシだけれど」
「男性と子供達はね」
 そうした人達はというと。
「もうね」
「うん、そのラバラバだね」
「暑いからあれで充分だね」
「というか暑いから」
 それ故にだった。
「あの服じゃないと暮らしていけない」
「そういうことだね」 
 二人でこう話す、見れば街の男達や子供達は多くが上半身は裸で下半身は足首近くまで隠れている長い派手な、南洋ならではの派手な柄のその服ラバラバを着ている。そこにあるポケットからものを出したりしていてだ、足はサンダルを履いている。
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