第7話 光の剣匠
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リィンを認めたようだ、クロエだけは認めてないようだが……
「やっぱりわたしのリィンは強い……」
フィーもリィンの勝利に喜んでいるようだ、というか私のとは……?
「ふう、何とか勝てた」
するとリィンとフリッツが此方に歩いてきた。
「リィン、見事な剣技だったぞ、フリッツ、そなたも素晴らしい太刀筋だった」
「ありがとうございます、お嬢様。しかしリィン殿、先ほどの最後に自分の一撃を防いだ技は一体何だったのでしょうか?」
「それは私も気になった、リィン、あれは一体何なのだ?」
先ほどリィンがフリッツの攻撃をそらした技が気になっていた。
「あれは攻撃を受け流したんだ」
「受け流す?」
受け流す?どういう事だろうか、防ぐとは違うのか?
「太刀は「折れず、曲がらず、良く斬れる」の3要素を非常に高い次元で同時に実現した剣なんだ。でも流石に細いから鍔迫り合いばかりだと刃こぼれしちゃうし最悪折れてしまう、だから刀で攻撃を防ぐんじゃなく力の流れを利用して攻撃をそらすんだ。」
「そんな技術があったのか、剣の道は奥深いな……」
私はリィンの話を聞いて自分の知らない技や技術に感心する、やはり剣の道という物は奥が深い物だ。
「リィン!」
するとフィーがリィンに抱きついた。
「リィン、凄かったよ。とてもかっこよかった」
「ありがとうフィー」
リィンに頭を撫でられたフィーは嬉しそうに笑う。そ、そんなに気持ちいいのだろうか?……はッ!私は何を考えているのだ?
「見事な試合であった」
その時練武場に凛とした声が響いた、この声はまさか?私は声が聞こえた練武場の入り口を見る、そこには一人の男性が立っていた。間違いない、あれは……
「父上!?」
side:リィン
「父上!?」
ラウラの驚く声が響く、父上ってことはまさかあの人が……!
「『光の剣匠』……ヴィクター・S・アルゼイド子爵!」
あれが光の剣匠……み、見ただけで判断できた、強すぎると……立ち振る舞いには一切の隙がなく静かに放たれる闘気は団長と同じかそれ以上だ。
「今帰ったぞクラウス、留守の間ご苦労だった」
「これは旦那様……お帰りなさいませ」
「父上、お帰りになられたんですか」
「おおラウラ、今帰ったぞ。長らく留守にしてすまなかったな」
「いえ、こうして父上がお帰りくださり私は嬉しいです」
ラウラやクラウスさんと話すアルゼイド子爵、ラウラを見るその目は優しい父親のものだった、どことなく団長に似ている。
『お帰りなさいませ、親方様!!』
「皆、ただいま。
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