第7話 光の剣匠
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けたら駄目だよね……ごめんラウラ」
「ぐぐッ、お姉さまに迷惑はかけられません。今回は私が大人の対応で引いて差し上げますわ」
「……ペチャパイ」
「ムキ―??ッ!」
はあ、これは言っても駄目だな。
「む、そろそろ始まるか」
台の上に立つ二人は審判であるじいの指示を待つ、そして……
「試合開始!」
じいの声と共にフリッツが駆け出した、素早い踏み込みでリィンに迫る。
「はぁぁ!」
そして両手剣をリィン目掛けて振り下ろした、流石はフリッツだ、踏み込む速度も申し分ない、普通ならこれで決まりだろうが……
「ふッ!」
リィンはそれに反応して体をそらし攻撃をかわした、そして隙の出来たフリッツに横なぎの一撃を放つ、フリッツは両手剣を盾のように構えて防いだ。
流石はフリッツだ、武器を巧みに使いこなしている。
「はあッ、せいッ、とりゃぁッ!!」
お返しといわんばかりにフリッツは連続で剣を振るう、重い両手剣をあそこまで素早く触れるのは門下生の中ではフリッツだけだろう。
リィンは攻撃をかわしているが徐々に台の端に追い詰められていく。そしてとうとうリィンは端まで追い詰められてしまう。
「あら、追い詰められてしまいましたわ」
「ふん、やっぱり男なんてこんなものですわ」
シンディやクロエはこのままリィンが負けると思ったのかそう言っていた。普通ならそうかも知れないが私はそうは思わない、何故ならリィンは追い詰めれれているのに諦めた表情すら浮かべていない。
「リィン、信じてるよ」
フィーもリィンが勝つ事を信じている。さあ、そなたはどうするのだ、リィン?
「でやぁぁぁ!!」
フリッツが動き先ほどよりも更に早い踏み込みで剣を振り下ろす、それに対しリィンは太刀を構えた。
まさか受け止めるつもりか?無茶だ、両手剣の重量から放たれる一撃を頑丈に作られているといえあんな細い刀では受け止められない、折れてしまうぞ。
「はあッ!」
リィンは両手剣が刀に当たった瞬間刀の向きを変える、すると両手剣が反れるようにずれた。何が起きたのだ?
「なッ!?」
フリッツも自分の攻撃がそれたことに驚いていた。リィンはその隙を逃さずにフリッツに一撃を放つ。
「僕の勝ちです」
「……そうですね、この勝負、自分の負けです」
リィンはフリッツに当たる手前で刀を止めている。実戦ならやられていただろう、この勝負はリィンの勝ちだ。
「まあ勝ってしまいましたわ」
「本当にお強いのですね……」
「フンッ、まぐれに決まってますわ!」
シンディとセリアも
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