第7話 光の剣匠
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いる。
「是非お願いします」
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side:ラウラ
「それではリィン殿、お手合わせお願いします」
「こちらこそお願いします」
リィンとフリッツは練武場の中心にある台の上に立っていた、フリッツは両手剣を、そしてリィンは『太刀』と呼ばれる剣を構えた。
「あれが太刀、なんと美しい刀身なんだ」
まるで鏡のように洗練された美しい刀身に私は思わずそう呟いた。
「しかし異様に細長い刀身だ、あれでは直に折れてしまうのではないのか?」
「そんなことはないよ」
私の隣にいたフィーが話しかけてきた。
「フィー、それはどういう事だ?」
「わたしもリィンから聞いただけなんだけど『太刀』は強度や切れ味を追求した剣らしいから意外と頑丈らしいよ」
「そうなのか。見た目の美しさに加え実戦向きに作られているのだな」
初めて見る『太刀』での戦闘に私は胸を高鳴らせていた。
『お姉さま〜っ!』
聞きなれた声が練武場に響いた。入り口を見るとクロエ、シンディ、セリアの姿が見えた。
「お姉さま、やっぱり練武場にいたんですね」
「そなた達、どうしてここに?」
「それは勿論稽古されているお姉さまの凛々しいお姿を見るためですわ」
シンディが私が練武場にいたことに喜んでいる。何故練武場に来たのだろうか、それを聞くとセリアは顔を赤くしていた。
「……ってあれ?お姉さま、稽古はされてないのですか?」
「うむ、今日は今からリィンとフリッツの実戦稽古が始めるんだ」
ギラッ!!
むむ、突然三人の眼光が鋭くなったぞ?
「お姉さま、あんな楽しそうに笑みを浮かべています……」
「リィンというのは先ほどの殿方よね?」
「まさかお姉さまに手を出したんじゃ……」
「そ、そ、そんな空の女神を侮辱するほどの大それた事を……!」
一体どうしたのだろうか、クロエ達は本来はいい子なのだが時々おかしな様子になるし……うむむ、妹分達の考えていることが分からない。
「そこの三人、二人の迷惑になるから静かにして。特にそこの寸胴娘」
「あ、貴方はさっきの失礼な娘……ってだれが寸胴ですか!」
フィーが三人に注意する、一人だけやたら辛辣だが……案の定クロエも反応してしまうしこのままではリィンとフリッツに迷惑をかけてしまうな。
「こら二人とも、今は稽古をしてるのだぞ。そんな大きな声で言い争いをしていたら皆に迷惑をかけてしまうではないか」
私がそう言うと二人はシュンとした顔になった。
「そうだね、リィンに迷惑か
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