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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第7話 光の剣匠
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ことを感じさせない静かだが強大な闘気を感じた、強いな……


「リィン、フィー、紹介する。執事のクラウスだ」
「始めまして、私はアルゼイド家に仕えているクラウスと申します。リィン様、フィー様、先ほどはお嬢様をお救いして頂き真に感謝しております、親方様に代わりお礼を言わせてください」


 クラウスさんの言葉に僕達は驚きを隠せなかった、僕とフィーは気配を読む力に長けている、クラウスさんが先ほどの事を知ってるということは彼はあの場にいたという事だ。だけど僕もフィーも全く気配を感じなかった。


「じい、何故それを?」
「申し訳御座いません、お嬢様。実はお嬢様のお帰りが普段より遅かった為、私はお嬢様を探しに向かいました、そして魔獣に襲われているお嬢様を発見しました。直に助けようとしましたがその前にリィン様とフィー様が来られた為様子を見ておりました」


 やっぱりあの場にいたのか、でも全く気が付かなかった……


「それならば声をかけてくれても良かったではないか」
「ええ、ですがリィン様と楽しそうに談笑しておられるお嬢様を見てお邪魔をするのは忍びなく……それにお二人の人柄を見て危険や悪意はないと判断しましたゆえ……」
「そうか……すまないじい、迷惑をかけてしまったな」
「いえお気にしないでください、このクラウス、お嬢様の危機にいつでも駆けつけます」
「うむ、頼りにしている」


 ラウラとクラウスさんの会話を聞いてラウラがとても大切にされていることがよく分かった、ラウラの真っ直ぐな性格は皆に愛されているんだろうな。
 でもアルゼイド家の関係者は凄い実力なんだな、光の剣匠はどんな人物なのだろうか…



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ーーー


 僕達は屋敷の外にあるテラスに案内されていた、湖が一望できて風が気持ちいいなぁ。


「お嬢様、紅茶をお持ちしました」


 クラウスさんが紅茶とクッキーを持ってきてくれた、香ばしいクッキーの香りにフィーが目をキラキラさせている。


「ラウラ、これ食べてもいいの?」
「うむ、遠慮しないで食べてくれ」
「頂きます」


 フィーがクッキーをサクッと齧る、すると幸せそうな笑顔になった。


「美味しい、ポリポリ」
「フィー、そんなに慌てて食べたら行儀が悪いぞ」
「ふふっ、別に構わないではないか。フィー、美味しいか?」
「うん、美味しい♪」


 幸せそうにクッキーを食べるフィーを見ていると何だか和むな〜。


「リィン」


 ひゃうっ!いきなりラウラに話しかけられて驚いてしまった、恥ずかしいな。


「す、すまぬ。何やら驚かしてしまったようだが……」
「いや気にしないで、それより
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