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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第7話 光の剣匠
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なんて…図々しいにも程がありますわ!」
「男の分際でお姉さまに言い寄るのは止めてくださいませんか!」
「え、えっと……」


 図々しい?言い寄る?どういう意味だろう?僕、知らない内にラウラに何か失礼なことしちゃったのかな?


「……」
「フィー?」


 その時だった、僕の後ろに隠れていたフィーが出てきて三人の、主にクロエの前に立ち塞がった。


「な、何なんですの?」
「わたしのお兄ちゃんに酷いこと言わないで、このおチビ……」
「なッ!?」


 あ、あのフィーが見知らぬ他人に怒った。しかも毒舌まで言うなんて一体どうしたんだ?


「貴方私の事をチビって言いましたわね!」
「……事実でしょ、寸胴おチビ」
「寸胴!?貴方だって同じ体系じゃないですか!」
「わたしは成長するから、貴方とは違う」
「私は成長しないって言いたいのですか!?」


 ……団長、皆、フィーが口喧嘩をしています、それもあんなに感情を露にして。ラウラや他の二人もポカンとした顔になってるし……


「フィー、もう止めなって!」
「クロエ、そなたも落ち着かぬか!」


 僕とラウラが二人を羽交い絞めにして離した。


「ええい、三人共私の恩人たちに失礼だろう!彼らは私の危機を救ってくれたのだぞ!」
『ええ、お姉さまに一体何がッ!?』


 ラウラが三人に先ほどの出来事を話した、最初は悲鳴をあげていたりしていたが徐々に落ち着いてきたようだ。



「……という訳だ、分かってもらえただろうか?」
「そんなことがあったとは露知らず……申し訳ございません、リィン様、フィー様」
「お姉さまを救って頂いたことには感謝します。お姉さまに手を出したら話は別ですが……」


 シンディとセリアは取り合えずは納得してくれたようだ、だけど……


「俄かには信じがたいですわ、その殿方はあまり強そうに見えませんし……」


 クロエは僕がラウラを助けたことを信じられないようだ。


「大体お姉さまを助けてのだって何か下心があったんじゃないんですの?男なんて御やかた様以外獣ですし……」
「一々リィンにつっかからないで。悪口しか言えないの?この貧乳」
「貴方ねえ、さっきも言いましたが自分の体系を見てから言ってくださいます?」


 あわわ、またフィーとクロエが不味い雰囲気になってしまったぞ。


「すまんが三人共、そろそろ屋敷に戻りたいのだ、これにて失礼する」


 ラウラが僕とフィーの手を握って駆け足で行く。


「あーッ!?一度ならず二度までもお姉さまと手を繋ぐなんて……!」
「やっぱり許せませんわ!」


 後ろで三人が何か言ってるがラウラは構わず僕たち
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