第7話 光の剣匠
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ラウラの住んでいる町「レグラム」を目指してエベル街道を歩いていた。
「そうか、そなたも剣士なのか。見たこともない剣を持っているがそれは一体?」
「ああこれは『太刀』といって東方につたわる剣らしいんだ」
「東方……もしかしてかの有名な『八葉一刀流』の?」
「いや、残念ながら僕は我流なんだ」
「そうなのか、それにしてはかなり鍛えていると見える。さぞや凄まじい修行をこなして来たのだろう、是非手合わせをしてみたい」
「あはは、まあその内にね」
剣士として何か通じるものがあるのかラウラは僕について聞いてきた。それにしてもさっきからフィーが右腕にくっ付いて離れないのだがどうしたのかな?
「む、見えてきたぞ、あれが霧の都レグラムだ」
ラウラが指差したほうを見てみる。うわぁ……凄い、僕の目の前には広大な湖と大きなお城が見えてきた。なんて神秘的な光景なんだろうか。
「ラウラ、あのお城は?」
「あれは『ローエングリン城』。かの有名な『鉄騎隊』が拠点としていたと言われる場所だ」
『鉄騎隊』……250年前の「獅子戦役」にて聖女と呼ばれたリアンヌ・サンドロット、彼女が率いていたと言われる部隊の事か。
「あそこに石像があるだろう、あれはリアンヌ様を象った物なんだ」
「へぇ……」
『獅子戦役』か。どんな時代だったんだろう、猟兵をやってると命の危機なんてあって当たり前だけどそれよりも相当酷い時代だったのかな。
『お姉さま〜ッ!!』
その時だった、町の方から三人の少女が走ってきた。
「クロエ、セリア、シンディ?一体どうしたのだ、そんなに慌てて……」
「どうしたのじゃありません!!」
クロエと呼ばれた小さな女の子が涙目で叫んだ。
「お姉さまが森に修練しに行ったきり一時間も戻ってこなかったんですよ。私、お姉さまに何かあったんじゃないかと心配で……」
「「ああッ〜〜!?」
クロエと呼ばれた少女はラウラに抱きついた。するとシンディって子とセリアって子の二人は驚愕の表情を浮かべた。
「ク、クロエ!貴方だけずるいですわ!」
「そうよ!私達だってお姉さまの事どれだけ心配したか……!」
「ふふッ、お姉さま〜?」
何だろう、この光景は……クロエって子がラウラに抱きついて他の二人が嫉妬の視線でそれを睨んでる。
「ラウラ、その子達は一体……!?」
ギロッ!
な、何だ?突然三人に睨まれたぞ?
「貴方、お姉さまの何なんですか?」
この子はクロエでいいのかな?その子が凄い殺気を込めた目で睨んできたんだけど……
「え、いやあの……」
「お姉さまを呼び捨てにする
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