暁 〜小説投稿サイト〜
シンタ
第二章

[8]前話 [2]次話
「喧嘩とかするのもあれだし」
「女の子なら服」
「服で勝負するのね」
「それであの娘達に勝つ」
「そうするのね」
「それでどう?」
 また言ったカーラだった。
「服でね」
「ううん、服っていうと」
 そう聞いてだ。エリザベッタは考える顔になってカーラに言った。
「私達ウィピルだけれど」
「そうよね」
「そのウィピルをどうするの?」
「持っているウィピルもコルテもね」
 上着のウィピルだけでなくスカートのコルテもというのだ。
「ただ着るだけじゃなくて」
「そこになのね」
「アクセサリーも着けて。着方も工夫して」
 そうしてというのだ。
「これまで以上にお洒落になるのよ」
「そうするのね」
「あとね」 
 カーラはエリザベッタ達にさらに言った。
「シンタよ」
「これもなのね」
 エリザベッタはカーラの話を聞いてだった、そしてだった。
 自分の頭にある髪飾り、布で巻いているそれを右手の人差し指で指し示して彼女に問うた。
「工夫するのね」
「そうしましょう、ウィピルやコルテにアクセサリーとかだけじゃなくて」
 さらにというのだ。
「そっちも工夫しましょう」
「そうしてあの娘達よりもなのね」
「お洒落になってやるのよ」
「そうね、ただ勝つだけじゃなくて」
 そうではなく、というのだ。
「そうした勝ち方ならね」
「いいでしょ」
「取っ組み合いや言い合いじゃなくてお洒落で勝つのね」
「そうよ、じゃあいいわね」
「よし、それじゃあね」
 エリザベッタも他の少女達も頷いてだった、そうして。
 皆でウィピルやコルテの着方を工夫してだった、そこにブレスレットやネックレス、ブローチを付ける場所まで考えて付けてだった。
 そのうえでだ、頭に巻いているそのシンタもだった。
 巻き方を色々としてみた、その深紅の布をだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ