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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第173話 乙女?の怒り
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ズマ・グレネードであり、通常の手榴弾よりも遥かに威力も爆発範囲も高い。
が、至近距離で浴びれば当然即ゲームオーバーだ。
「く、くそっ」
直ぐに回避しようとした。
所謂爆弾は、安全ピンを、或いはスイッチを入れてから、数秒間してから爆発する。だから、その間に伏せるなり、回避するなりすれば、致命傷は避けられる事があるのだ。
その筈なのだが……。
「女だ!!」
“どごぉぉんっ!!!”
回避する間もなく、目の前で爆発した。リュウキの魂の慟哭と共に……。
当然ながら、何が起きたのか判らず、吹き飛ぶその五体。そして、ゴロゴロ〜と地面に転がり込み、やがて止まると《DEAD》のアイコンが現れた。
「……ふん、5秒も待ってられるか」
リュウキは、銃を構えた状態でそう言っていた。そう、リュウキは直接銃弾を
手榴弾
(
グレネード
)
に当てて、誘発させたのだ。故に爆発するまでの猶予もくそもなくなったのだ。
死に戻る瞬間、いや、戻った後も混乱している事だろう。
『なぜ、爆発したのだろうか』と。
「……でもまぁ、こんなものかな」
リュウキはそう言うと、軽くホコリを払う様に服を叩いた。
だが、この戦いは終わってはいない。
「……はぁ、ナイス判断だぜ。リーダー」
遠くで狙いを定めているモノがいたのだ。距離にして100m。
「あのシノンにはかなわねえけど、この程度の距離なら、外さねえよ……」
スコープを覗き込む。
使われているのは、
狙撃銃
(
スナイパーライフル
)
。
□ H&K PSG1。
7.62×51mmNATO弾を使用するセミオートマチックライフルだ。
ボルトアクション式に比べて、構造が複雑、そして命中精度が低下する為、狙撃ライフルとしてはあまり優秀ではないが、それを補うのが連射性だ。
外しても、次弾を撃つのが
単発式
(
ボルトアクション
)
式よりもはるかに早い。
「この距離だ。絶対に外さねえ」
ゆっくりと照準を合わせる。向けるのは当然、あの相手。
「後ろから、女を撃つなんて真似、したかねぇけど、こちとら仲間全滅させられてんだ。わりいな」
そう言う割には、薄ら笑っている様にも見える。VRMMOの世界での最高の快楽は女性狩り。そう言われているのだ。
それは、この
銃の世界
(
GGO
)
とて、例外ではない。
……それに、この世界では圧倒的に女性の割合が少なく、そんな経験は殆ど無いと言えるだろう。彼が知っている女性の1人は、この世界では上位に位置する強者だ。故に標的になど出来る筈もない。
「へ……っ」
これが女狩りだ。と興奮冷めやまぬ様子で引金に指を掛けた。
その鮮やかな銀
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