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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第173話 乙女?の怒り
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叫ぶが、まるで反応しない。銃声のせいで、声などは届かない。
「ふん」
リュウキは、その間に密着状態で自身のハンドガンを撃ち放つ。
当然だが、至近距離で、急所に、つまり頭に撃てば
必殺の一弾
(
ヘッドショット
)
になるのだ。一発でHPの全てを奪い去るとほんの数秒間だけ、存在しているその身体を一瞬盾にする。
「あ、悪魔か! アイツっ……!」
仲間を盾にした所を目の当たりにした男は、そう叫ぶ、が。
初心者を問答無用で撃ち殺す自分たちを完全に棚に上げてると思わないのだろうか?
そして、その身体が真紅の硝子片となり、飛び散ったと同時に駆け出した。
「バ、バカめ! 距離があり過ぎだ! 死ねぇぇっ!!」
弾丸をばらまきながら叫ぶ。だが。
「は、はぁ!?」
驚き、目を見開いた。この弾幕の中を進んでいるのだ。まるで、速度を落とさずに。
「な、何で接近できんだよ! くそっっ!!」
仲間の応援をしようと同じく機関銃を撃ち放つ。だが。
「こいつ……マジかよ」
どんどん近づかれる。死が、近づいてくる。その中で、はっきりと見た。右手に持っている大型のナイフ、《コンバットナイフ》で銃弾を弾いているのだ。
「ば、
弾道予測線
(
バレット・ライン
)
があるったって、無理があんだろぉぉ!! こっちはフルオートのマシンガンだぞ!!???」
予測線もここまで弾幕を貼られてしまえば、赤い点で表示される、と言うよりは当たる範囲全部が赤く塗り潰される、と言った感じだ。そのひとつひとつを弾き、或いは回避してくる。だが、流石につけていたフードはそうはいかなかった様で、何発かかすり、耐久度が無くなって飛び散った。その可愛らしい? 姿が露になってしまう。
「お、おん……」
その整った顔立ち、いや 幼さが残る
「誰がだっ!!」
「ぐえええっ!!!」
そのまま、ナイフで相手の武器を弾きつつ左手の銃を使った。
銃戦闘とナイフ格闘の瞬時の切り替えだ。
「あ、あの女……
近接戦闘
(
CQC
)
スキルが、は、半端ねェ……」
残った最後の1人が唖然と呟いていた。
近接戦闘スキル、即ち、《Close Quarters Combat》その頭文字を取りCQCスキルと呼ばれている。体術スキルの上位と言える体術戦闘においては最高クラスのスキルだ。初心者が持っている様なものじゃない。
「だから……誰が……」
「はっ!」
男の目の前に、いつの間にかボール?の様なモノが飛んできているのが判った。そして、その正体が何なのかも、直ぐに判った。何度も使った事があり、その威力は身にしみているからだ。
手榴弾
(
グレネード
)
だ。
この世界で主に使われるのはプラ
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