暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第172話 似た者同士
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れば間違いなく大きさは相手側の方が大きい。……が。

「でも、実際に見た事あるヤツ、少ないだろうし……、噂とかが飛び交って結局は見られそうな気がする……」

 そう、なのだ。
 あの死銃が現れるときは、大体何かをしでかす時。以前は、《ゼクシード》の時、そして後に判った《薄塩たらこ》の時。だから、実際に見たプレイヤーなど少なく容姿云々は噂程度だ。
 訝しんだり……、それと死銃の噂がそれなりにあったら、好奇心で近づいてくる者もいるかもしれない。かと言って、この装備を取ったら、先ほどの男の様に来る可能性が多いに大だ。

 どちらを取っても最悪な結末、《正に前門の虎、後門の狼》状態だ。

 それ程、珍しいアバターだそうだから、全く嬉しくないレアアバターとは珍しい。

「BoB予選は、明日だ。武器買う金は揃えとかないと、な。……ま 方法は決まっているが」

 なる様にしかならないだろ……と何処か諦めムードも出しながら先に進むリュウキ。かの世界で素顔を曝してしまった。と言う経験が活きた様である。別になんら嬉しくもないけれど。


 リュウキは、そのまま街の外へ。


 この世界のMob、もしくはプレイヤーが蠢くフィールドへと歩んでいった。この初期装備では、心もとないけれど、……如何に武器性能で負けていても、この世界では負けるつもりは毛頭ない、と言うより自信がかなりある。

 リュウキは、手に持った45口径(フォーティ・ファイブ)の拳銃を引き抜き、トリガー部分に指を入れ回す。
ガンプレイと呼ばれる技の1つ。ガンスピン、所謂ジャグリングの様なモノ。慣れた手付きで、くるくると回し、そして、回った勢いのまま、ホルスターへと再び納めた。

 外見はさて置き、その淀みないしぐさは歴戦のガンマンを思わせるが……どうしても外見が。

「……ふんっ」

 何か言うわけでも無く、鼻息を荒くさせそのまま消えていった。怒ってる仕草なのだが、その素顔を見たら誰しもが必ず思うだろう。


――可愛い


 と。









 ここまで来ると、もう運命であり、決定事項・必然なのだろう。


 もう1人、本日このGGOの世界へと舞い込んだ者がいた。


 その者とは勿論先ほどでも話したキリトだ。キリトの目的は、リュウキと同じく死銃の調査。菊岡には『撃たれてこい』と言われていた様なものだったが、流石にそれは気持ち悪い。撃たせないまでも、接触・興味は持たれる必要があった。そして、もう1つは黙って、危険な事があるかもしれない世界に来たあの男、リュウキへの接触と軽い説教だった。

 今後の事をアレコレ考えていると……、リュウキの時と同じ様に周囲の視線を集めていたのだ。そして、自分自身の姿を確認し
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