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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第172話 似た者同士
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、認めたくない、と言わんばかりにゆっくりと、鏡の様に磨かれた高層ビルの外壁へと歩み寄った。自身の姿は一体如何なる者になってしまったのかを確認する為に。
「………だれ?」
思わず聞いてしまった。
まわりからすれば、1人で何自問自答してんの? と思われるかも知れないが、鏡に映ったその人物が自分だと、思えない、思いたくなかったというのが本音だろう、絶対。鏡に映された容姿は、自身が密かに願っていた容姿とは何百光年ほどかけ離れている。……だがそこまで、高望みは無理かな?と少し妥協した姿とも百光年は離れている。以前でのゲーム、とある事情……と言うよりトラップに近いそれを受けてしまった? 時、自身の容姿が激変したが、それ以上だ。
髪の毛が白……と言うより、銀色なのは良い。銀色は好きな色だからだ。
……望まない事だったが、その色にちなんだ呼び名があったし。掌は何度開いて握っても大きくはならず、こんな手で機関銃等の大型銃をもてたりするのか?と思ってしまう程小さい。あの世界でプレイしていたアバターと近い……事はない。こちらの方がどちらかといえば華奢だ。
そして、何よりも認めたくないのは……。
「……おん、な?」
と、言う事である。外見がどう見ても男に見えないのだ。
長く鮮やかな銀髪、それをゴム?で束ねており、これは俗に言うポニーテールと言うヤツだろうか?目元にかかってしまって視界を遮る心配は無い……が、なれるまで本当に鬱陶しそうだ。瞬きをすると、本当に良く判るのが、マツゲの長さ。ぴょこぴょこ、と動くそれは、まるで手入れでもしているかの様。
「………」
そして、数秒間、現実逃避(これは正解である)をしていて、漸く。
「はぁっ!!!」
声を発する事が出来た。いやに注目を集めてしまっているが、これは仕方がない……、と言うかダイブしてから、ちらちらと見られていたから、それに拍車をかけてしまった。見られていた理由がこれで判った。……全然嬉しくない。
頭の中で葛藤しつつも、色々と今後の事やら、自分が最もしなきゃならない事やらを思考していたその時だ。
「おおっ!? お姉さん運がいいね! そのアバター、F1400番系でしょ! さいっしょっから、髪束ねてる仕様って、その系統しかないからねー、 可愛いし、め〜〜ったに出ないんだよ、それ。 どう? 今ならまだ始めたばっかだろうしさ? アカウントごと売らない? 2メガクレジット出すよ!」
「………」
思考の渦におぼれかけていた時、助け舟を出して?くれたのは無骨な男。
髭も生やして、それなりにダンディ。間違いなく男だ! と言える者。願ったり叶ったりだ! と思わず手を掴んでしまった時、何か知らないが『ふへっ!?』と変な声を上げられて、我に
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