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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第172話 似た者同士
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〜竜崎家〜
隼人は、GGOへのログインは、暫くは綺堂のIDを使用していたが、約束の全てを完了させ、満を持して、自らのIDをコンバートする事になった。
既にGGOでプレイしている綺堂のIDのままで調査する事でも良かったのだが、件の男にこのIDは見られていると言う事もある。話によれば、死銃は、マントとマスクで素顔を完全に隠しているらしい。普段はその装備を外し、潜伏。そして何らかの方法で相手を死に追いやっていると推察された。だから、こちらは姿が判らず、相手側は覚えている可能性は十分にある。
相手に見られれば、色々と不利になる可能性もあるのだ。
「……隼人坊ちゃん」
綺堂は、アミュスフィアを装着しようとしている隼人に声をかけた。
心配なのだろう、と言う事はその顔を見れば判る。
親としては当然だ。……が、現実世界で隼人の身体を見る事、アミュスフィアの状態、仮想世界が及ぼす影響をモニターする事。そして、もう1つ、しなければならない事がある。この相手を止める為には少なくとも2つの世界で、と言う事になるのだ。流石の隼人も領分を超える事になる為、其々の得意分野で行動をする事になったのだ。
仮想世界の銃弾が仮想世界での人物を殺したとしても、現行の民間用VRマシンで死に至らしめる事は不可能。それは、綺堂を始め 菊岡と同じ所属である渚、そして開発社への問い合わせも含めて論議した結果だ。まず間違いなく、本人が使用しているハード機を殺人マシンにでもしない限り不可能だという事。頑なに行く事を止める事も考えなかったと言えば嘘になるだろう。
だが、それは出来なかった。
隼人があの世界を想っている気持ちを良く知っているからだ。あの世界で大切なものが出来、生まれ、そして戻る事が出来たのだから。そして、並々ならぬ決意の表情も見ている事もあったのだった。
「大丈夫だよ。……現実では爺やが見ててくれるんだし。仮想世界は任せて。……この世界は オレの土俵だよ」
綺堂が言わんとする事が当然、判った隼人はニコッと笑った。確かに、不安な面は勿論ある。隼人とて、死を畏れていない訳ではないからだ。如何に可能性はほぼ無い。全く無いと言ってもだ。
だが、今回の件。
隼人には何か引っかかっていた。
心の奥に巣食っている暗闇が溢れてきているかの様な不穏な気配を纏っていた。その根源が、以前に綺堂に見せてもらったゲーム内でのスクリーンショットを見てだった。
あの髑髏の面の下に、その答えがあると言うのなら……。
「……行かないと、な」
隼人の視線がぐっと鋭くなる。
綺堂と話していた時の隼人じゃなく、あの世界で戦っていたリュウキの姿に。
「こちら側についてはお任せ下さい。隼人
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