暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第171話 ただの犯罪者
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ことが流れ出る。


――今のは一体何だ? この死銃の力を信じずに、馬鹿をやってる奴がいるのか?


 そう思うが、直ぐに頭を振って否定した。
 そもそも、信じずに巫山戯てる、馬鹿をしているのは、今まさに提示版に書き込んでいる連中だ。この文面を見る限りでは、まず間違いなく死銃がもたらした現象を知っている。あの世界で、あの銃で撃った相手がどうなったのかを知っている人物だろう。


――ならば、警察関係者?


 それも直ぐに首を振った。
 警察が、こんな真似をするとは思えないからだ。

 それに、これまで報道を確認したが、有名プレイヤーである2人の死は一切報道されなかた。事件性の薄い変死と言うものは、この日本でも至る所で起こっていることであり、そういう場合は報道などはしない。それを知り、これまで《彼》は自ら銃撃した2人の心臓が現実世界で確実に停止し、死亡に至っている事実を、この情報サイトの提示版に書き込みたかった。
 その誘惑は強烈だった程だ。


――なら、いったい誰がこんな事をする? この死銃相手に。


 男は考える。
 その答えは、自分ではなく、他人から齎されることになった。





□     □     □     □     □     □     □



101.名も無きガンマン:

 これってあれじゃね? 死銃って奴と一緒に現れたジェントルマンが降臨か!?

102.名も無きガンマン:

 何それ?

103.名も無きガンマン:

>>102 ググレ、カス。

104.名も無きガンマン:

>>103 無茶言ってやるな。ジェントルマンでググっても紳士とかの説明は出るだけだって。……ってか老紳士降臨か!? そりゃ、考えてなかった! うっひゃー しびれるねぇ!!

105.名も無きガンマン:

 あの音声データ持ってる奴いたら、投下プリーズ! マジかっけーし。『しがない一匹狼気取りの老害』って、ガチで言う奴、二次元だろ??

106.名も無きガンマン:

>>105.ま、GGOも二次元みてーなもんじゃん!



□     □     □     □     □     □     □




 それらのやり取りを見て、はっきりとした。そして、はっきりと思い出した。

 あの時(・・・)の事を。


「チッ……」

 思い出したからこそ、男は思わず舌打ちをした。

 そう、あのゼクシードの心臓を止めた時に現れた人物。
 
 普通であれば、周りの様に気味悪がって近づく事なんかしないだろう。当然だ、目の前で撃ち、そして撃たれた相手が苦しみながら回線落ちをしたのだから。睨んだ通り、あの酒場にいた殆
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