暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第171話 ただの犯罪者
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 単なる悪戯ではないことは、2人目の犠牲者が出た時点で、もう完全に薄れていた。何者かの悪意が再び、世界に蔓延しているのを感じた。だからこそ、爺や事綺堂と共に、ある事をして揺さぶる策も取った。力を誇示しようとする者は、必ず喰いつくと思ったから。

 そして、何よりも今回は仲間達の誰にも言っていない。

 キリトにもそうだ。……戦友であり、親友である彼に言わない事は心苦しかったし、バレてしまったら、怒られる事も判っている。

 だけど、あの世界(GGO)での戦闘とこの世界(ALO)での戦闘は違う。

 キリトなら、難なく順応しそうな気はするが……それでも怖かった、というのがあるだろう。また、誰かが自分の前からいなくなってしまう恐怖を、彼の中で持ち続けているからだ。レイナに救ってもらったけれど、その恐怖の根源は確実にリュウキの中に残っているから。

「レイナ」

 リュウキは、まだ頬を膨らませているレイナの頬をそっと触り、そして頭に手を触れた。

「約束する。直ぐにALOに戻ってくるよ。今回はガンゲイル・オンラインというゲームの内情をリサーチするだけだから。……不本意だが、仮想世界での《リュウキ》と言う腕もそれなりに、知られてしまったから。っていう理由があるな。今回のは」
「あっ……、あはっ それはしょうがないよ! だって、リュウキ君………だもんっ」

 レイナは、添えられた手を取り、そして頬ずりをする。とても強くて、大好きな人だから。そんな人だから仕方がないと。……ただ、他の女の人に……、と言うのは仕様がない、だけで片付けたくないけれど。

「おねぇさんっ!」

 そんな時、レイナの肩にひょいと飛び乗ったの者がいた。
 
「ひゃっ! ゆ、ユイちゃんっ??」
「はい!」

 ユイはニコニコと笑っている。笑顔で空を飛びながら、そして今度はリュウキの元へと降りた。

「いつも仲睦ましくて、私も嬉しいですっ!」

 そっと2人の元頬にキスをした。

「あ、あぅ……、ゆ、ユイちゃん……っ」

 レイナは顔をいっきに紅潮させた。

 この子は、たまに神出鬼没になる時がある。

 以前、リュウキと……その、ALO内で色々とシている時にも、何処で聴きつけたのか、単なる偶然なのか、判らないが危うく全部見られてしまう所だったのだ。

 何を? と言う説明は省くとします。


 因みに、ユイにキリト達が教えたいた人間の子供については、子供はキャベツから生まれてくると言う事。純粋な少女を騙すのは本当に心苦しかったけれど……。一先ず頷く事にした2人だった。ユイは、その時は珍しいリュウキの慌てた表情、体温が上昇し、心拍数も上昇しているのを見て、やや心配をしていた事はご愛嬌だ。

「いつまでも仲
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