ハメツノヒカリ編
ターン32 光の結社とアカデミアー1F−
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目がただ見ている間にも着々と彼女の舞台は進行していく。
「永続魔法、異次元海溝を発動。このカードは発動時に手札・場・墓地いずれかの水属性モンスターをゲームから除外し、このカードが破壊された際に除外したモンスターを特殊召喚するわ。さて、そろそろ始めようかしら。フィールドのブレード・スケーターをリリースし、アドバンス召喚!貴女のショーの始まりよ、サイバー・プリマ!」
サイバー・プリマ 攻2300
ブレード・スケーターが一礼したのち光に包まれ、消えていったその場所に新たなプリマがエントリーする。その効果を知っている万丈目は、次に何が起きるのかを察して自分の表情が硬くなっていくのを感じた。
「サイバー・プリマがアドバンス召喚に成功した時、フィールドの魔法カードはすべて破壊される………貴方のワンダー・バルーンは破壊されたらそれきりだけど、私の異次元海溝は破壊された時に真の能力を発揮するのよ。おいでなさい、氷の女王!」
氷の女王 攻2900
雪の結晶を模した杖を持つ、文字通り雪のように色白の最上級魔法使い。以前よりもはるかに実力を増した彼女を前に、ようやく万丈目も思い出した。彼女が光の結社に入ってから見つけた自分なりのデッキへの答えは、水属性を中心とした【魔法使い族】。同じ水属性でありながらも清明の使う【水属性】とは一味も二味も違う動きを可能とした厄介なデッキである。
「……ん?」
だがそこで、万丈目は氷の女王に漂うかすかな違和感に気が付いた。何かモンスターの全身から、イラストにはない白い靄のようなオーラのようなものが立ち上っているような。それだけでなく、明日香のデュエルディスクに置かれたカード自体も周りの壁とデュエルディスクの色に同化して見づらいがうすぼんやりと光っているように見えた。その違和感を基に、彼は自分が光の結社を抜けてすぐに清明から聞いた話を思い出す。デュエルの最中に光っているカードがあり、そのカードを通じて斎王の洗脳は届いているらしいと。要するにあのカードに気を付けていればいいのだな、と気合を入れ直したところで、氷の女王がその杖を振り上げる。
「バトルよ!氷の女王で仮面竜に攻撃、コールド・ブリザード!」
氷の女王 攻2900→仮面竜 攻1400(破壊)
万丈目 LP4000→2500
「くっ……だが、仮面竜はリクルーターだ。戦闘破壊されたことにより、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族を1体特殊召喚することができる。俺はこの効果で、2体目の仮面竜を攻撃表示で場に出す!」
仮面竜 攻1400
「なら、サイバー・プリマで攻撃……すると思ったかしら?そんなことをしたら、アームド・ドラゴンのレベルアップコンボを手助けするだけになるものね。これでターンエンドよ」
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