ハメツノヒカリ編
ターン32 光の結社とアカデミアー1F−
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げでどうにか気持ちを取り直し、改めて目の前の2人に聞き直す。
「……それで、どうする?無理強いする気はないよ」
「俺らが断ったら、お前1人でも行くつもりなんだろ?俺はもちろん行くぜ」
「まあ、ノース校の奴らを鍛え上げたのはこの俺だからな。もう1回ぐらいは面倒を見てやるさ。それに、天井院君とおまけに三沢を光の結社に引き込んだのも俺だから、その責任も取る。最後に、斎王には俺も1度は負けてしまった身だ。その借りを返さないうちは、俺のプライドが許さん」
「十代、万丈目。ありがとう。これで6人か」
今の校内で光の結社を問題視している数少ないこの2人も味方になってくれれば、こちらとしても心強い。ほっと一安心だ。
「ん?ちょ、ちょっと待て。6人?俺と十代、それにお前がいて……あと3人はどこから出てきたんだ?」
「ああ、それは……」
まだそのことを言ってなかったことに気が付いて、説明しようと口を開く。だけど結果的に、その必要はなかったようだ。
「清明せんぱーい、来たザウルスー!」
「清明、もう準備できたよ、ってさ」
「もう痛みもないし、いつでも大丈夫ッス!」
そんな声とともに、1階のドアがノックされる。まるで様子をうかがっていたかのようにピッタリのタイミングできたそれを無言で指し示し、にやりと笑って見せる。
「当然、みんな知ってるいつものメンバーさ。おーい、こっちは2人とも来てくれるっていうから、ぼちぼち行こうかー!」
叫び返す僕を見て微妙に複雑そうに顔を見合わせ、それから同時に吹き出した2人の様子が印象的だった。そこから先の様子は、特に語るべき点はない。さすがに深夜になってまで見張りを置いているわけもなく、固く閉じられた門もこうなってはただの障害物でしかなかった。そこでたまたま出会った高野に逃げられる前にデュエルを挑み、とっとと倒したうえで現在に戻るというわけだ。何かと急な話ではあるけど、人数で圧倒的に劣るこちらに勝ち目があるとすれば最短ルートでの電撃作戦で一気に敵の頭、つまり斎王を叩くしかないため仕方がない。今の音は誰にも気づかれてないはずだけど急いでいこう、ハリーハリー。
「万丈目!斎王の部屋までの近道とかってないの?」
元ブルー生であり、つい先日まで光の結社の一員でもあった万丈目に、ふと思いついてダメもとで聞いてみる。走りながらしばらく思案していた万丈目だったが、やがて首を横に振った。
「斎王の部屋は複雑な場所、というか隠し部屋だからな。非常口の類もないはずだ。なあに、このまま進めばすぐに斎王の部屋の前につく。その部屋の中に隠し通路が仕掛けてあるだけだ………む、あれは!?」
「……明日香、こんな時間まで起きてたら肌が荒れるよ、だってさ」
万丈目がその人物に気づくとほぼ同
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